いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

トレニア

イメージ

原産地

中国南部・インドシナ半島・東南アジア・アフリカ

アゼナ科(またはアゼトウガラシ科・オオバコ科・ゴマノハグサ科)

高さ

10~40cm

花期

6~10月

形態

春まき一年草または多年草

別名等

トレニア・フルニエリ(学名)/ナツスミレ/夏菫/ハナウリクサ/ツルウリクサ/ウィッシュボーンフラワー


パープルホンコン(コンコロール)
バイロニー(異名)/ハルスミレ/春菫/スージーウォン(いずれもフラバ)

日照

4月下旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】やや湿地性の植物だが、過湿も嫌う。

肥料

5月上旬~10月中旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え付け

5月上旬~8月上旬。

整姿

生育初期~8月上旬までに数回摘芯し、枝数を増やしておく。茂りすぎたら、腋芽のすぐ上で切り戻す(全体を1/2程度まで刈り込むとよい)。花がらは、まめに摘み取る。

繁殖

【タネまき】4月下旬~7月上旬(好光性のため、覆土は薄く)。

【挿し芽】5月上旬~8月上旬。

耐暑性

とても強い。

【補足】多年草扱いされる種類の中には、やや耐暑性の弱いものがある。

耐寒性

最低10℃を保つ。

解説

  1. 「ナツスミレ」という別名の通り、スミレ色の涼しげな花をたくさん咲かせる。花色は他に、白や桃、紅、濃黄色などがある。二色咲きになる品種が多い。
  2. 茎が立ち上がる立性種と、茎が横に這うほふく性種がある。ほふく性種は、吊り鉢にも向く。
  3. 雌しべの先が二つに割れており、触ると閉じる性質がある。
  4. 秋になると、葉が紅葉し、花とともに楽しめる。

注意点・病害虫

  1. 非耐寒性の多年草だが、市販の品種は、全て一年草扱いされる。ほふく性の「サマーウェーブ」など、一部の品種は多年草扱いすることがあるが、耐寒性が無いため、無理に冬越しさせる必要はない。親株と同等の品質を求めないのなら、タネを採っておくのも手。
  2. タネから育てたい場合は、採種年月日を確認し、新鮮なタネを選ぶ。タネの寿命が短いので、古いタネは発芽しない。
  3. タネは非常に微細で扱いにくい。苗から始めたほうが楽。
  4. アブラムシに注意。

余談

  1. 花が食用になるらしい。

(※データ:大阪市基準)