クローバー/クリムゾンクローバー
イメージ
原産地
ヨーロッパ南部~西部・西アジア
科
マメ科
高さ
10~60cm(種類による)
花期
3~6月
形態
一年草または多年草
別名等
【シロツメクサ】トリフォリウム・レペンス(学名)/白詰草/クローバー/ホワイトクローバー/シャムロック/ダッチクローバー
【クリムゾンクローバー】トリフォリウム・インカルナツム(学名)/ベニバナツメクサ/紅花詰草/レッドクローバー/クリムソンクローバー/イタリアンクローバー/スカーレットクローバー/ストロベリーキャンドル
オランダレンゲ(この仲間の総称)
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
3月上旬~5月上旬と、10月中旬~11月中旬に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥。
【補足】元肥が十分に施してあれば、追肥を施さなくても支障はない。マメ科植物なので、窒素(N)は控えめに。
植え付け
3月上旬~4月下旬か、10月上旬~11月上旬(秋のほうがよい)。
【補足】移植を嫌うので、根鉢を崩さない。
整姿
特に無し。
繁殖
【タネまき】3月上旬~4月下旬か、9月上旬~11月上旬。
【株分け】3月上旬~4月上旬か、9月中旬~10月下旬(秋のほうがよい)。
耐暑性
弱い。
【シロツメクサ】わりと強い。
耐寒性
強いが、寒地では防寒する。
解説
- クローバーの仲間は最初、牧草として日本に入り、その後、野生化した。本来は多年草だが、高温多湿に弱く、タネから簡単に育つため、一年草扱いされる。
- 単に「クローバー」というと、シロツメクサを指すことが多い。空き地や公園などでよく見かける、特に珍しくもない雑草である。耐暑性が比較的強く、暖地でも夏越しし、多年草化することがある。
- クリムソンクローバーは、イチゴを思わせる赤い花穂が面白い。白花種もある。耐暑性は全く無い。
- アカツメクサは、シロツメクサによく似るが、花は紅色で、葉の中央部にV字型の斑紋がある。こちらはやや耐暑性が弱く、一年草扱いが無難。
- 葉が赤銅色の「アカバツメクサ」と、葉の大部分が黒褐色(縁だけが緑色)の「クロバツメクサ(クロツメクサ)」は、いずれもシロツメクサの仲間である。育て方は同じだが、耐暑性が弱い。なお、クロバツメクサは、四つ葉が非常に多いことから、「四つ葉のクローバー」の名で販売されることがある。
- やや大きめの黄色の花を咲かせるクスダマツメクサや、やはり黄花で花穂の小さいコメツブツメクサも、同属の植物である。これらは道端の雑草で、栽培されることはない模様。
- この仲間は、地面を覆うように茂るので、春~初夏のグラウンドカバーになる。アカツメクサとクリムソンクローバーは、茎がやや立ち上がる。
注意点・病害虫
- 冬には茎葉が枯れこむが、性質なので気にしない。耐寒性は、かなり強いほうである。
- 酸性の土を嫌うため、石灰を散布してから植えたほうがよい。
- ハダニやアブラムシがよく付くので注意。
余談
- この仲間の葉は普通、三枚の小葉から成る複葉だが、まれに四つ葉になることがある。これが有名な「四つ葉のクローバー」で、幸運の象徴とされる。運良く見つけたら押し葉に。
- いずれも、花を生食できる。蜜が多いので、ハーブティーにするとよい。焼酎付けも可能。若い葉や芽も食用になる。
- この仲間は緑肥植物として知られ、茎葉を細かく刻んで土にすきこむと、肥沃にする働きがある。
- 青紫色の花が美しい「ブルークローバー」は、マメ科パロケツス属の多年草である。「ブルーオキザリス」の別名があるが、もちろんオキザリスの仲間ではない。日向を好むが、やや高山性の植物で、耐暑性が弱く、夏のみ遮光下で育てる。耐寒性は強い。施肥は元肥程度でよいが、水切れに弱いので注意。毎年秋に植え替える。株分けか挿し芽、タネまきで殖やす。
各種の和名・異名
- バニーズ/ラビットフットクローバー(いずれもアルベンセ)
- カトレアクローバー(バーケリアヌム)
- ムラサキツメクサ/紫詰草/アカツメクサ/赤詰草/レッドクローバー/パープルクローバー(いずれもプラテンセ)
- クロバツメクサ/黒葉詰草/黒葉クローバー/四つ葉のクローバー(いずれもレペンス変種ニグリカンス)
- ブルークローバー/ブルーオキザリス/シャムロックピー(いずれもパロケツス・コンムニス)
(※データ:大阪市基準)