ツユクサ
イメージ
原産地
日本・カラフト・シベリア・朝鮮半島・中国
科
ツユクサ科
高さ
20~60cm
花期
6~10月
形態
春まき一年草
別名等
コンメリナ・コンムニス(学名)/露草/アオバナ/アイバナ/ツキクサ/ボウシバナ/ハナダグサ/ホタルグサ/スズムシソウ/ネコノハナガラ
ホウライツユクサ/蓬莱露草(オーリクラタ)
オオボウシバナ(コンムニス変種ホルテンシス)
日照
4月上旬~11月中旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
肥料
元肥のみ(ほとんど雑草なので、多肥にしない)。
植え付け
4月上旬~5月下旬。
整姿
特に無し。
繁殖
【タネまき】3月下旬~6月上旬。
耐暑性
とても強いが、強光と乾燥に注意。
耐寒性
とても強い。
【補足】高温にあわせない。
解説
- 日本全国、どこにでも生える雑草だが、濁りのない鮮明な青色の花がとても美しい。しかし、一日でしぼんでしまう。
- 株によって、花色に濃淡の差がみられ、白や空色の花を咲かせる株もある。また、藤色~紫色の花を咲かせる株や、葉に白い縞斑が入る株も存在する。
- 同属のマルバツユクサは、主に、関東地方以西の海岸付近に生える一年草である。全体的にツユクサより小型で、名前の通り、葉が丸みを帯びる。
- ここで取り上げたツユクサは一年草だが、この仲間(コメリナ属)には、アメリカ原産のエレクタのように、多年生の種類もいくつか存在する。最近は観賞用に導入されているが、繁殖力が強いため、野外への逸出に注意。
注意点・病害虫
- 非常に繁殖力が強いので、観賞用に栽培するのはほどほどに。日本在来の雑草としては、かなりタチの悪い部類に入る。北アメリカにも帰化しているらしい。
余談
- 葉をドライのティーにしたり、天ぷらにして食べたりする。
- 花を水に浸けると、青い色素が溶け出す。この色素は水溶性で、染物の下絵描きに用いられる。なお、京友禅の下絵描きに使われるのは、ツユクサの大型変種、オオボウシバナである。
- 多年草のムラサキツユクサの仲間は、ツユクサ科トラデスカンティア属に属しており、ツユクサ(ツユクサ科コメリナ属)とは、全く別の植物である。ムラサキツユクサについては別ページ参照。
(※データ:大阪市基準)