いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヨルガオ

イメージ

原産地

熱帯アメリカ

ヒルガオ科

高さ

2~3m(つる性)

花期

7~9月

形態

春まき一年草または多年草

別名等

イポメア・アルバ(学名)/イポメア・アクレアツム/イポメア・ボナノックス/カロニクション・アルバ/カロニクション・アクレアツム(いずれも異名)/夜顔/ユウガオ/夕顔/ヤカイソウ/夜開草/ムーンフラワー


カロニクション・ムリカツム(異名)/アカバナユウガオ/赤花夕顔/ハリアサガオ/針朝顔/トゲヨルガオ/スモールパープルローズ(いずれもムリカタ)

日照

5月上旬~10月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

5~8月に、固形肥料の置き肥。

【補足】開花が始まったら施肥を止める。

植え付け

5月上旬~6月下旬。

【補足】移植を嫌うので、根を切らない。

整姿

つるがよく伸びるので、しっかり誘引する。


【仕立て方】原則に従わなくても、我流でも何とかなる。

行灯仕立て…手順はアサガオと同じ。方法はいろいろあるが、下記はその一例。

本葉が5~8枚になったら親づるを摘芯し、親づるの先端1~3節目から発生した子づる3本を伸ばす。
次に、子づるが葉5~7枚になったら、下葉を3枚残して摘芯する。その後、子づるから発生した孫づるを誘引し、これに着花させる
行灯の下の段から絡ませ、輪を2/3周したら上の段に進み、最上段に到達したら、1/4周させて芯を止める。

この他、子づるを1本だけに制限する方法もある。

繁殖

【タネまき】5月上旬~6月上旬。(皮に傷を付け、一晩水に浸けてからまく。発芽適温が25℃前後と高いので、早まきしない。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても弱い。

解説

  1. しばしば「ユウガオ(夕顔)」と誤称されるが、その名前は、正しくは、カンピョウの材料になるウリ科の植物の名である。ここで取り上げた、アサガオに似て夜に咲く植物の名前は、「ヨルガオ(夜顔)」が正解。
  2. 夕方~夜にかけて白い花を咲かせる、原種のアルバが出回る。花は芳香を放つ。「夜開草」とも呼ばれる。
  3. 赤花種のムリカタは、「赤花ユウガオ」と呼ばれる。が、真っ赤ではなく、白い花に赤紫がかっている程度。花の中央は赤紫色。アルバより花が小さい。

注意点・病害虫

  1. 多年草らしいが、耐寒性が無く、タネから簡単に育てられるため、一年草扱いが無難。
  2. つるが旺盛に伸び、かなり大きく育つので、最低でも6号以上の鉢に植える。できれば地植えにし、フェンスなどに誘引する。
  3. この仲間の大敵である「つる割病」は、一度発生したら、抜き取り処分しか方法がない。土壌伝染するので、連作は避ける。

(※データ:大阪市基準)