いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

イチゴノキ

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原産地

地中海沿岸・ヨーロッパ南東部・アイルランド・トルコ・レバノン

ツツジ科

高さ

1~3m

花期

11~12月(やや不定期に咲く)

形態

常緑低木

収穫期

10~12月

結実特性

自家結実。


新梢の先端付近の節に開花結実。

別名等

アルブツス・ウネド(学名)/ストロベリーツリー


ヒメイチゴノキ/姫苺木(ウネド「コンパクタ」)
ウネド「ルブラ」(異名)/ベニバナイチゴノキ/紅花苺木/ベニバナヒメイチゴノキ/紅花姫苺木(いずれもウネド品種ルブラ)

日照

戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

3~4月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月中旬~5月上旬か、9月上旬~10月上旬(春が適期だが、果実が落ちるのが嫌なら秋に行う)。

【補足】地植え株の移植は難しい。

整姿

【剪定】2月下旬~3月下旬か、10月。

樹形が乱れにくいので、不要な枝を透かす程度でよい。

繁殖

【挿し木】3月か、6月中旬~9月下旬。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

強い。

耐寒性

わりと強い(-7~-15℃)が、寒地では室内が無難。

解説

  1. 白~淡赤色をした、小さなつぼ型の花が可愛らしい。翌年の初冬に熟す赤い果実は食用になる。樹形が美しく、手がかからないので、庭木によい。
  2. 品種は少なめ。矮性品種の「姫イチゴノキ」や、花が紅色を帯びる「紅花イチゴノキ」などがある。
  3. 果実がイチゴに似るというのでこの名があるが、むしろヤマモモの果実に似ている。この果実は熟するにつれ、黄緑~黄~橙~赤と色が変わる。生食可能。味は、甘味が少なく、やや酸味がある。

注意点・病害虫

  1. 古い樹皮がよくはがれる。性質なので問題ない。
  2. 耐寒性はユズと同じくらい(-7℃限界)らしい。幼木は特に寒さに弱いので、しっかり防寒する。
  3. ツツジ科植物なので、細根が多い。そのため、粘土質の土壌では生育せず、極端な乾燥にも弱い。通気性・水はけのよい酸性土壌を好む。

(※データ:大阪市基準)