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素人園芸解説 -私はこう育てる-

カリッサ

イメージ

原産地

インド・スリランカ・熱帯アジア・アフリカ

キョウチクトウ科

高さ

1~6m(種類による)

花期

4~11月

形態

常緑低木

収穫期

10~12月

結実特性

自家結実する品種と、しない品種がある。自家結実する品種も、別の品種で受粉したほうが、良い実がなる。


前年枝の先端付近から伸びた新梢の基部1~3節に開花結実。

別名等

グランディフローラ(異名)/オオバナカリッサ/ナタールプラム(いずれもマクロカルパ)

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

4月、6月、8月、10月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月下旬~6月上旬か、9月(春のほうがよい)。

整姿

枝が密に茂り、風通しが悪くなりやすいので、春ごろに不要な枝を間引く。

繁殖

【挿し木】5月下旬~9月中旬。

【接ぎ木】4~5月。

【タネまき】5~7月(食べた後の果実からタネを採り、すぐにまく)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低0℃を保つとよい。

解説

  1. カリッサ属には、いくつか種類があるが、マクロカルパは果実が食用になることから、熱帯果樹として栽培される。キョウチクトウに似た白い花が美しく、観賞用にも良い。花の径は3.5cmくらい。
  2. 市販の株は品種名が示されていないが、一本でも、いちおう結実する模様。斑入りの品種もあるが、そちらは観賞専用らしい。

注意点・病害虫

  1. この仲間には、有毒の果実を付ける種類もあった(現在はアコカンセラ属に分けられた、スペクタビリスという種類が該当)そうで、種類の分からないものを闇雲に口に入れないほうがよい。
  2. 枝に短いトゲがあるため、扱いに注意する。熱帯地域では、防犯用に植栽することがあるという。
  3. 熱帯果樹とされるが、それなりに耐寒性があり、暖地なら屋外で越冬する。ただ、冬でも最低温度が10℃以上あれば生育が停止せず、開花結実が続くため、なるべく暖かく過ごさせたい。
  4. 病虫害は少ないが、イラガが付くので注意。また、果実が熟してくると、鳥に狙われる。
  5. 果実の中にあるタネには、毒性があるらしい。

収穫・利用

  1. 果実は完熟すると赤くなる。モモに似たほのかな甘みがあり、生食の他、ジャムなどに加工される。

(※データ:大阪市基準)