いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ダイダイ

イメージ

原産地

インド・ヒマラヤ

ミカン科

高さ

2~8m

花期

5~6月

形態

常緑小高木

収穫期

12~3月

結実特性

自家結実。


前年の春枝と、前々年の夏枝から伸びた新梢の先端付近に開花結実。

別名等

シトルス・オーランティウム(学名)/橙/代々/回青/回青橙/ビターオレンジ


斑入りダイダイ/地球柑/シマダイダイ(いずれも斑入り品種の総称)

日照

戸外の直射日光下。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

4月、6月、8月、10月、12月に、固形肥料の置き肥。

【補足】生育旺盛なので、多肥にすると徒長しがち。

植え替え

3月中旬~4月上旬、6月、9月下旬~10月中旬のいずれか(春が最適期)。

整姿

【剪定】不要な枝や混み合った枝を間引く程度。

春剪定…3月上旬~4月上旬。
前年の秋枝と、前年に結実した枝は、強めに切り戻す。

夏剪定…6月中旬~7月上旬。
新梢を半分程度に切り縮める。


【摘果】7~8月。

一本に枝に果実1~2個とする(葉80枚につき果実1個の割合で)。葉が少ない枝の果実は摘み取る。

繁殖

【接ぎ木】2月下旬~4月上旬か、9月(台木はカラタチなど)。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

やや弱く(-5℃)、寒地では室内へ。

解説

  1. 正月飾りの定番。鏡餅やしめ飾りに付いている、ミカンのようなものがこれである。カンキツ類としては、もっとも強健な種類の一つである。耐寒性・耐暑性・耐病性・耐乾性・耐湿性が強く、丈夫で育てやすい。とはいえ、地植えは関東地方以西が適地。
  2. 斑入りの品種があり、葉や未熟果に、淡黄色のまだら模様・縦縞模様が入る。ウイルス病の症状と似ているが違うので注意。

注意点・病害虫

  1. 病気はかいよう病、害虫は、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、エカキムシ、アゲハチョウなどが発生する。

収穫・利用

  1. 果実は酸味・苦みが強く、食用にならない。しかし、香り高いため、果汁をポン酢の原料にする。果皮はマーマレードや入浴剤などに。
  2. 花や果実、未熟果からは精油が採れる。いずれの精油も、抗不安、鎮静などの作用がある。自分で抽出するのは無理があるので、精油の専門店などへ。

余談

  1. 果実が自然落果しにくく、収穫せずにおくと、一本の木に、最大三代までの果実が成る(二年前の果実・去年の果実・今年の果実の三代)ことから、この名前があるらしい。
  2. また、黄色く熟した果実を収穫せずに翌春まで放置すると、再び緑色に戻る「回青」という現象を起こすことから、若返りの縁起木ともされる。

(※データ:大阪市基準)