フェイジョア
イメージ
原産地
ブラジル南部・ウルグアイ・パラグアイ・アルゼンチン
科
フトモモ科
高さ
2~6m
花期
5~7月
形態
常緑小高木
収穫期
10~12月
結実特性
自家結実する品種と、しない品種がある。自家結実する品種も、別の品種で受粉したほうが、大きな良い実が成る。
前年枝の先端付近から伸びた新梢の基部1~3節に開花結実。
別名等
アッカ・セロウィアナ(学名)/フェイジョア・セロウィアナ(異名)/ヘイジョア/アナナスグァバ/パイナップルグァバ
日照
戸外の直射日光下。
水やり
土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
【補足】開花中に雨に当てると、結実率が低下する。
肥料
4~6月、9~10月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
2月下旬~4月上旬、6月、9月下旬~11月上旬のいずれか(早春が最適期)。
整姿
【剪定】2月中旬~4月下旬、7月、11月のいずれか(春に行うとよい)。
不要な枝や弱い枝の間引きを主体とし、なるべく切らない。結実した枝は切り戻し、新しい枝を伸ばさせる。
真上に伸びる強い立ち枝が出やすいので、支柱などを使い、できるだけ斜めに誘引する。ひこばえが出たら根元から切り取る。
【摘果】8月。
隔年結果を避けるため、結果枝1本につき果実1個とする。
繁殖
【挿し木】5月下旬~9月中旬。
【接ぎ木】3月。
【取り木】6月下旬~7月中旬。
【タネまき】5~7月(食べた後の果実からタネを採り、すぐにまく)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
わりと強い(-5~-10℃)が、寒地では室内が無難。
解説
- 昭和初期にアメリカから渡来した。熱帯果樹の一つとされるが、成木はかなりの耐寒性があり、-10℃くらいまで耐える。
- 主な品種は、「アポロ」「クーリッジ」「ジェミニ」「トライアンフ」「マモス(マンモス)」「マリアン」など。このうち、「アポロ」「クーリッジ」「ジェミニ」は、一本でも実がなる。
- 花は白く、赤い雄しべと黄色い葯が目立ち、美しいため、花木としても適する。
注意点・病害虫
- 耐寒性が強いとはいえ、低温にあうと、せっかくの果実が落果する。収穫期が晩秋~初冬であるため、結局、地植えは関東地方南部以西の温暖地に限られる。
- 果実が目的でなくても、寒地では防寒したほうがよい。強い寒さにあうと葉が落ち、木が弱る。
- 開花年齢に達しない若い木は、最低0℃を保った方が安全。
- 確実に果実をならせるには、訪花昆虫に頼らず、人工授粉したほうが確実。
- 病虫害は少なめで、たまにカイガラムシが付く程度。
収穫・利用
- 果実には強い芳香がある。完熟すると自然に落果するので、拾って収穫する。収穫後は、果実をリンゴと一緒に密閉し、涼しい室内に置いて、3~10日ほど追熟してから食べる。
- 花弁にもかすかな甘みがあり、食用になる。
(※データ:大阪市基準)