いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

-ライチ--

イメージ

原産地

中国南部~マレーシア西部

ムクロジ科

高さ

2~10m

花期

3~5月

形態

常緑高木

収穫期

6~8月

結実特性

自家結実。


前年枝の先端に開花結実。

別名等

リイチ・シネンシス(学名)/レイシ/茘枝/リッチ/ライチー/リーチー

日照

4月下旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

3月、5月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月上旬~6月上旬。

【補足】2年に一度行う。なるべく根を切らない。

整姿

【剪定】

春剪定…3月下旬~4月中旬。
開花が始まるまではあまり必要なく、不要な枝を切り戻す程度。徒長枝が出たら早めに摘芯し、結果枝が出るように促す。
樹高が高くなりすぎる前に摘芯し、伸びを抑える。(結実の期待と管理の都合を考え、樹高2m以下が適当。)

収穫後の剪定…収穫直後。
実を付けた枝を、1/2程度に切り戻す。


【摘花・摘果】結実率が低く、あまり必要ない。花が密集して咲いた時は、全体を1/2~1/3に減らす。

摘果する、しないにかかわらず、果実に袋かけをしたほうがよい。

繁殖

【挿し木・取り木・接ぎ木】5月上旬~7月上旬。

【タネまき】5月上旬~8月上旬(採ってすぐにまく)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

0℃前後まで耐えるが、最低5℃を保つ。

【補足】20℃以上の高温にあわせない。

解説

  1. 古来より中国で好まれてきた果物である。市販の果実の多くは、冷凍物のため茶色くなっているが、新鮮な果実は鮮やかな赤色をしている。収穫後、わずか一日で品質が劣化するほどデリケートなだけに、自分で収穫できれば格別。
  2. 南九州や沖縄などでも栽培されており、わずかながら、国産品も出回り始めている。
  3. 果実の中には大きなタネがある。このタネをまけば、容易に苗を得られる。が、生長速度を考えると、最初から大きな苗を購入したほうが無難。
  4. 繊細な葉と樹形が美しく、果実がなくても、観葉植物として楽しめる。

注意点・病害虫

  1. 熱帯果樹の一種だが、寒さにも案外強く、霜に当たらなければ0℃くらいまで耐える。(-3℃で枯れる。)しかし、そのような低温にあわせると、木の生長が止まり、なかなか開花結実するまでにならない。花芽の形成に低温が必要なため、過保護にするのは良くないが、ある程度は保護したい。
  2. 生長は遅く、冬に加温しながら育てても、タネから結実まで最低7~8年かかる。
  3. 枝先から花房を出し、黄緑色の小花を多数咲かせる。この中に、雌花と雄花に両性花が混じっているので、人工受粉の際は、花房全体を筆などで軽くなでればよい。結実率は悪いが、10号鉢で最大20~30個採れる。
  4. やや酸性の土を好む。10号以上の大鉢に植え、のびのび育てる。

(※データ:大阪市基準)