ヤマモモ
イメージ
原産地
日本(千葉南部・福井以南)・中国南部・台湾・フィリピン
科
ヤマモモ科
高さ
3~20m
花期
3~4月
形態
常緑高木
収穫期
6~7月
結実特性
雌雄異株のため、両方必要。
前年枝の先端付近に開花結実。
別名等
ミリカ・ルブラ(学名)/山桃/楊梅/ヤアモ/ヤンモ/ヤンメ/ヤンメイ
日照
戸外の直射日光下。
水やり
土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。
肥料
3月と、収穫直後に、固形肥料の置き肥(多肥は避ける)。
植え替え
5月中旬~7月中旬か、9月中旬~11月上旬(初夏のほうがよい)。
整姿
【剪定】3月上旬~4月上旬、6~7月、9月。
不要な枝を切り戻す程度で、あまり必要ない。結実した枝は3月頃に強く切り詰めておき、新枝の発生を促す。強剪定する場合も、3月が最適期。
【摘果】5~6月。
葉5枚につき実1個とする(枝1本につき3~4個が目安)。
繁殖
【接ぎ木】3月上旬~4月中旬(やや難しい)。
【取り木】3~4月か、6月。
【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3~4月にまく。(生長が遅く、タネから成木になるまで10年以上かかる。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
わりと強い(-8℃)が、暖地以外では室内へ。
解説
- 暖地の街路樹などに使われる。本来、かなり大きく育つ木で、しかも常緑樹なので、地植えはきちんと剪定しないと、鬱蒼とした庭になる。樹高2.5mくらいに育てば、毎年たくさんの収穫が期待できる。
- 雌雄異株である。雌花は小さく、花柱の紅色が目立つ。雄花は大きめで、黄褐色。
- 品種は少ないが、「瑞光」「森口」が市販されている。いずれも雌木なので、雄木は別途用意する。
- ヤマモモは暖地の木だが、中間地~寒地には、同属のヤチヤナギ(エゾヤマモモ)が自生する。こちらは落葉低木。果実を食用にすることはない模様。
注意点・病害虫
- 新梢は、春~秋までに3回伸び、それぞれ「春枝」「夏枝」「秋枝」と呼ぶ。翌年の花芽は、主に春枝につく。
- 根が放線菌類と共生し、養分(空気中の窒素)を受け取っているらしい。そのため、肥料をあまり必要とせず、やせ地でもよく育つ。
- やや粘土質・石灰質の土を好む。
- 隔年結果の傾向がとても強い。摘果は必ず行う。
- 公害や潮風に強い。
収穫・利用
- 果実は生食できる他、砂糖漬け、ジャム、果実酒などに。樹皮からは黄色や茶色の染料がとれる。
(※データ:大阪市基準)