いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ジューンベリー

イメージ

原産地

北アメリカ東部~中部

バラ科

高さ

3~5m

花期

4~5月

形態

落葉中低木または小高木

収穫期

5~6月

【ザイフリボク】9~10月

結実特性

自家結実。


前年枝の先端から伸びた新梢の基部に開花結実。

別名等

アメランキエル・カナデンシス(学名)/アメリカザイフリボク/セイヨウザイフリボク/西洋采振木/サービスベリー


シデザクラ/四手桜/ニレザクラ/楡桜/ザイフリボク/采振木(いずれもアジアティカ)

日照

戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。

【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

2~3月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

12月上旬~3月上旬(厳寒期は避けたほうがよい)。

整姿

【剪定】樹形がまとまりやすく、あまり剪定の必要はない。(間引き剪定を主体とする。)

冬剪定…植え替えと同時期。
実を付けた枝を強めに切り戻し、春に新しい枝を出させる。古い枝ほど実付きが悪いため、適宜、間引き剪定する。

夏剪定…6月。
果実のなった枝の先を切り戻し、翌年用の花芽の形成を促す。伸びすぎた新梢があれば先端を摘芯し、伸びを抑える。ひこばえは根元から切るが、株立ち樹形にしたければ1~2本残し、先端を摘芯しておく。(株立ち樹形にすると、樹高が抑えられる。)


【摘果】あまり必要ないが、結実が多すぎれば適当に間引く。

繁殖

【挿し木・取り木】2~3月か、6月上旬~7月下旬。

【接ぎ木】10月。

【タネまき】7月(採ってすぐにまく)。

耐暑性

とても強いが、乾燥に注意。

耐寒性

とても強い(-30℃)が、極寒地では防寒する。

解説

  1. 岩手~九州に自生するザイフリボク(シデザクラ)と、同じ仲間の植物である。近年、果樹としての人気が上昇し、品種も増えている。
  2. 春、木全体に小さな白い花を咲かせ、秋には黄葉する。花木としても価値が高い。

注意点・病害虫

  1. 地際からひこばえが出やすい。全部切って一本立ちにするか、数本残してそのまま育て、株立ち樹形にするかはお好みで。一本立ちにすると、横方向に広がらない代わりに、樹高が高くなる。一方、株立ち樹形にすると、株が横に張り出す代わりに、樹高は3m以下と低くなる。
  2. バラ科の果樹としては珍しく、病虫害が少なく育てやすい。ただ、収穫期に鳥がよく来る。
  3. 犬猫にとっては有毒植物らしい。

収穫・利用

  1. 果実は、最初は鮮やかな赤で、やがて黒っぽく熟す。日持ちしないため、一般に流通しない。

(※データ:大阪市基準)