アロカシア/クワズイモ
イメージ
原産地
熱帯アジア~オーストラリア・熱帯アフリカ
科
サトイモ科
高さ
60~300cm
花期
5~9月
形態
多年草
別名等
アローカシア/エレファンツイヤープラント
(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月中旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。
【補足】日光不足に強いが、葉が垂れやすくなる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめとし、十分な温度が保てなければ、ほぼ断水する。
【補足】水やりが多いとイモの部分が腐る。空中湿度を高めに保つ。
肥料
5~9月に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
植え替え
4月下旬~9月中旬。
【補足】2年に一度行う。
整姿
特に無し。
繁殖
【株分け・挿し木・取り木】5月上旬~8月上旬。(取り木は、根茎が伸び上がる種類で行える。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低15℃を保つとよい。
【クワズイモ、シマクワズイモ】最低5℃を保つ。
解説
- アロカシア属の植物は数多いが、よく見かけるのは、カディエレイ、クプレア、サンデリアナ、ロウィー、ロンギロバなどの他、サンデリアナとロウィーの交配種「アマゾニカ」など。いずれも葉に独特な光沢があり、葉脈に沿って淡色の模様が入る。
- クワズイモは、日本の四国南部以南に自生する、アロカシアの一種である。サトイモを縦に引き伸ばしたような太い根茎が特徴。食用にならないため、この名がある。かなり大きく育つ(高さ1m以上)が、やや小型のシマクワズイモもある。その他、葉に白い斑が入る品種もある。
- クワズイモによく似たインドクワズイモは、東南アジア~太平洋諸島原産で、耐寒性が弱い。こちらも、葉に斑が入る「バリエガタ」という品種がある。
注意点・病害虫
- 日光が不足すると、葉柄が折れ曲がることがある。
- この仲間は、耐寒性が全く無い種類が多く、越冬中にかなりの高温を必要とする。が、クワズイモとシマクワズイモは、それなりに耐寒性があり、霜の降りない暖地なら、水やりを控えれば戸外でも越冬できる。とはいえ、腐る危険はあるので、大切な株なら必ず室内へ。
- 越冬や水加減に失敗して根茎が腐ったら、早めに、腐った部分を全て削り落とし、傷口に殺菌剤(オーソサイドなど)か草木灰を塗る。傷が乾いてから挿し木すれば復活する。ただし、越冬中は挿さず、そのまま新聞紙に包んで、温度湿度の安定した冷暗所に保管し、春になってから挿す。
- 病虫害はあまりないが、ハダニが付くことがある。
- サトイモ科植物なので、汁液に触れるとかぶれることがある。
各種の和名・異名
- クワズイモ/不食芋(オドラ)
- シマクワズイモ/島不食芋/ヒメクワズイモ/姫不食芋/タイワンクワズイモ/台湾不食芋/チャイニーズエイプ/チャイニーズタロ(いずれもククラタ)
- キッコウダコ(クプレア)
- インドクワズイモ/ジャイアントタロ/エレファントイヤータロ(いずれもマクロリゾス)
- グリーンベルベットアロカシア(ミコリッツィアナ)
- ナガバクワズイモ/長葉不食芋(ロウィー)
- カブトダコ(ロンギロバ)
- モルトフォンタネンシス(異名)/アマゾンマスク(いずれも「アマゾニカ」)
(※データ:大阪市基準)