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素人園芸解説 -私はこう育てる-

根茎性ベゴニア/レックスベゴニア

イメージ

原産地

中国南部~東南アジア・インド

シュウカイドウ科

高さ

5~60cm(種類による)

花期

【根茎性】1~5月

【レックス】9~12月

形態

多年草

別名等

【レックスベゴニア】ベゴニア・レックス-カルトルム(学名)/ビーフステーキゲラニウム


マッソニアナ/アイアンクロス(いずれもメイソニアナ)
オオバベゴニア(レックス)
ジュウニヒトエ(レックス「キティ」)
根茎ベゴニア(根茎性ベゴニア)
観葉ベゴニア(両種の総称)

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内で0~10%遮光。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】水切れを嫌うが、過湿にも極端に弱い。空中湿度を高めに保つ。

肥料

4月下旬~6月下旬と、9月上旬~10月上旬に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

【補足】多肥にすると葉色がぼける。レックスベゴニアは比較的、肥料を好む。

植え替え

4月上旬~6月上旬か、9月中旬~10月中旬。

【補足】太い根茎を持ち、根詰まりしやすいので、なるべく毎年行う。

整姿

根茎が鉢からはみ出したら、植え替えるか、葉挿しなどで株を更新する。

繁殖

【挿し芽・葉挿し・根茎挿し】4月下旬~6月下旬か、9月中旬~10月上旬(葉挿しは、葉脈に沿って切り分けた方が、成功率が高い)。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】4月中旬~5月下旬。(土はかけない。タネから育てると、親株とは違う種類に育つ可能性が高い。)

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

最低5℃を保つ。

解説

  1. ベゴニア属の仲間は数多いが、そのうち、太い根茎を持ち、主に葉を観賞の対象にする種類を、「根茎性ベゴニア」と呼ぶ。この根茎はワサビの茎に似ており、地表を這うもの、地下に潜っているもの、地上に立ち上がるものなど、種類によってさまざまな形態をとる。
  2. 「レックスベゴニア」は、根茎性ベゴニアの一種。特定の種類を指す名前ではなく、インドのアッサム地方原産のベゴニア・レックスという原種を中心に改良された園芸品種群の総称である。が、非常に改良が進んでおり、品種が多いためか、根茎性ベゴニアから独立させて扱うことが多い。
  3. いずれも、園芸品種が多く、葉の模様や色、形は千差万別である。この仲間だけをコレクションするのも楽しい。
  4. もちろん花も咲く。花色は、白~桃、黄緑などがある。品種によって、春~初夏に咲く一季咲き種と、真夏と真冬以外いつでも咲く四季咲き種がある。
  5. 強い日光を嫌い、高い空中湿度を好む性質から、テラリウムの植え込みに用いられることがある。

注意点・病害虫

  1. ベゴニアの仲間は、やや酸性の土を好む。
  2. 品種によっては、うどんこ病や灰色かび病にかかりやすい。
  3. 害虫は、センチュウの被害を受けやすいので、古土に植えたりしない。その他、ハダニも付く。

(※データ:大阪市基準)