ビルベルギア
イメージ
原産地
ブラジル・パラグアイ・ウルグアイ・アルゼンチン北部・熱帯アメリカ
科
パイナップル科(またはブロメリア科)
高さ
10~45cm(種類による)
花期
4~9月
形態
多年草(着生植物)
別名等
ビルバージア/ツツアナナス
エンジェルスティアーズ(ウィンディー)
ヨウラクアナナス/ヨウラクツツアナナス/クイーンズティアーズ(いずれもヌタンス)
オオヅツアナナス/ベニフデツツアナナス(いずれもピラミダリス)
日照
4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。
【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てないと、葉色が悪くなる。
水やり
生育期は、株の中心部の筒に水をためておく。(水を与えるときは、筒の中の水が入れ替わるよう、頭からたっぷりとかける。)
越冬中は、筒の水を抜き、ときどき霧吹きをする。(霧吹きをしすぎると、筒に水がたまるので注意。)
【補足】越冬中も筒に水をためたままにすると、株が冷え、腐る。夏季も、筒の中の水が高温になると株が傷むので、強い日光に当てない。
肥料
5~9月に、10~14日に一度の液肥(中心部の筒に液肥をためる)。
植え替え
4月下旬~9月中旬。
整姿
特に無し。
繁殖
【株分け】4~9月。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低5℃を保つが、10℃あるほうがよい。
【ヌタンス】最低0℃を保つ。
解説
- 「アナナス」「ブロメリア」などと総称されるパイナップル科観葉植物の一種である。ビルベルギア属は、花や葉が非常に美しく、多くの原種・交配種が存在する。和名「ツツアナナス」からわかるように、株全体が、細長い筒のような形をしているのが特徴。
- 主な原種に、エレガンス、サンデリアナ、ナナ、ヌタンス、ビッタタ、ピラミダリスなどがある。
- もっとも一般的な原種ヌタンスは、株が成熟すると、紅色の苞の中から黄緑色の花弁を持つ花が現れ、下向きに咲く。花弁は、青色で縁取られており、個性的で美しい。この花を、インドの装身具である「瓔珞(ようらく)」に例え、「瓔珞筒アナナス」の和名が付いた。この仲間では最も耐寒性が強く、暖地なら一年中戸外で栽培できる。地植えも可能。高さ10cmくらいの矮性変種「ミニ」もある。
- ビルベルギアの仲間は、いずれも、原色で彩られた、非常に美しい花を咲かせる。しかし、花もちがきわめて悪く、ほんの数日でしおれてしまう。
- 葉も観賞価値が高く、斑模様が入ったり、赤く染まったりする種類が多い。
注意点・病害虫
- 日光不足になると葉色がぼけるので、夏以外、よく日光に当てて育てる。
- この仲間は、繁殖力が旺盛で、すぐ鉢いっぱいに殖える。定期的な株分けが欠かせない。
- 葉の縁にトゲがたくさんあるので、扱いに注意する。種類によっては、かなり凶悪なトゲを持つ。
(※データ:大阪市基準)