カトプシス
イメージ
原産地
北アメリカ南部~中南米
科
パイナップル科(またはブロメリア科)
高さ
5~20cm
花期
5~9月
形態
多年草(着生植物)
別名等
特に無し。
日照
4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で0~10%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。
【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(株全体にたっぷりとかける)。越冬中は、ごく控えめに。
【補足】かなり水好きなので、水切れに注意。
肥料
5~9月に、二週間に一度の液肥(株全体にたっぷりとかける)。
植え替え
4月下旬~9月中旬。
整姿
特に無し。
繁殖
【株分け】5~9月。
耐暑性
強いが、強光と乾燥に注意。
耐寒性
最低8℃を保つ。
解説
- 「アナナス」「ブロメリア」などと総称される、パイナップル科観葉植物群の一種である。カトプシス属は小型で、花も葉も地味だが、葉にトゲを持たず、安心して栽培できる。一部の種類が食虫植物に分類されている。
- メキシコ~コスタリカ原産のモレニアナは、この仲間では最も一般的。丈夫でよく殖えるためか値段も安い。淡緑色をした薄く柔らかい葉に、白いワックスをかけたような独特な光沢がある。
- 現在、食虫植物とされているカトプシスは、ベルテロニアナである。食虫植物といっても、虫を積極的に捕らえるのではなく、単に、葉腋に溜まった水の中で偶然虫が死に、自然に分解されたら、それを養分として利用する程度らしい。
注意点・病害虫
- アナナス類なので、一度花の咲いた株からは、二度と咲かない。開花後に株元から出てくる子株を育てながら、1~3年後に期待する。なお、花の観賞価値は低い。
- 着生植物なので、植え込む用土は通気性・水はけのよいものを用いる。洋蘭専用土か水ゴケなどを。
- アナナス類の多くは、葉の基部が筒状になっており、そこに水を溜めて吸収するため、水やりも、筒の中に行う。カトプシスの仲間は明確な筒を持たないが、葉腋の部分に水が溜まる。
(※データ:大阪市基準)