いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

シッサス

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原産地

中南米・西インド諸島・東南アジア・オーストラリア東岸

ブドウ科

高さ

80~300cm(つる性)

花期

5~7月

形態

常緑つる性木本または多年草

別名等

キッスス(属名)/ヒレブドウ


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で0~10%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5~9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月下旬~9月下旬(酷暑期は避けたほうがよい)。

整姿

伸びすぎれば、春~夏の間に適宜切り戻す。

繁殖

【挿し木】4月下旬~9月下旬。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低3℃を保つ。

【アマゾニカ、ディスコロール】最低13℃を保つ。

解説

  1. よく見かけるのは、中南米原産のロンビフォリアで、「グレープアイビー」の名で知られる。園芸品種の「エレン・ダニカ」は、葉に深い切れ込みが入り、観賞価値が高い。
  2. ロンビフォリアの葉は三枚一組だが、オーストラリア原産のアンタルクティカの葉は、一枚ずつ付く。こちらは「カンガルーアイビー」の名で知られる。
  3. チリ原産のストリアタは、小葉3~5枚の小さな掌状葉を持つ種類。同じブドウ科の観葉植物であるパルテノシッサス「シュガーバイン」によく似ている。
  4. ジャワ島原産のディスコロールは、葉が細長いハート型で、暗緑色をしており、表面に銀白色の模様が入る。葉裏は赤紫色で、とても美しい。しかし、強い直射日光を嫌い、寒さに弱いのが欠点。
  5. どの種類も、つるがよく伸びるので、吊り鉢仕立てがよい。
  6. この仲間は、一部、茎が多肉質になる種類や、地下に肥大化した塊根を持つ種類があり、多肉植物として扱われる。(例、カクティフォルミス、クアドラングラリス、チュベロサ、ハマトロエンシス、メキシカーナなど。)いずれも乾き気味に管理。

注意点・病害虫

  1. スズメガの幼虫に注意。大型の虫なので、気づくのが遅れると、株を丸裸にされる。

各種の和名・異名

  1. カンガルーバイン/カンガルーアイビー(いずれもアンタルクティカ)
  2. 翡翠閣(カクティフォルミス)
  3. アンペロプシス・センペルヴィレンス/パルテノシッサス・ストリアタ/ビチス・ストリアタ(いずれも異名)/ミニアチュアグレープアイビー(いずれもストリアタ)
  4. セイシカズラ/レックスベゴニアバイン(いずれもディスコロール)
  5. シフォステンマ・バイネシー(バイネシーの異名)
  6. ロイシッサス・ロンビフォリア/シッサス・ローンボイデア(いずれも異名)/グレープアイビー(いずれもロンビフォリア)

(※データ:大阪市基準)