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素人園芸解説 -私はこう育てる-

コーヒーノキ

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原産地

熱帯アジア・北アフリカ・マダガスカル・マスカリン諸島

アカネ科

高さ

1~5m

花期

5~10月

形態

常緑低木

別名等

コフェア・アラビカ(学名)/アラビアコーヒー/アラビアンコーヒー


斑入りコーヒーノキ(アラビカ「バリエガタ」)
カネフォラ変種ロブスタ(異名)/ロブスタコーヒー/ロブスターコーヒー(いずれもロブスタ)
チェリービーン(果実の名)

日照

4月中旬~10月下旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。ただし、強光は嫌うので注意。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】開花のために、ある程度の乾きを必要とするらしい。

肥料

5~7月と、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月中旬~10月中旬(なるべく7月までに済ませる)。

整姿

伸びすぎれば、春~初夏に適宜剪定する。4~5年以上経った古枝は2~3節を残して切り戻し、新枝の発生を促す。

繁殖

【挿し木】4月下旬~9月上旬。

【タネまき】4月下旬~9月上旬(すぐにまけない場合は、乾き切らないよう注意して保存する)。

耐暑性

やや弱く、蒸れに注意。

耐寒性

5℃まで耐えるが、最低8℃を保つ。

【補足】小苗は最低10℃を保つ。成株でも開花結実のためには、最低15℃を保ちたい。

解説

  1. ご存知、コーヒーの木である。多くの種類があるが、エチオピア~スーダン原産のアラビカが一般的。その他、西アフリカ原産で耐病性の強いロブスタもある。リベリカは流通していないようである。
  2. アラビカには斑入り葉の品種もあり、観賞用に良い。
  3. 非常に生長が速い。おおむね高さ1m以上に育つと、香りのある白い星型の花が咲き、その後、赤~黄色の果実がなる。

注意点・病害虫

  1. 夏の強光と冬の温度に気を付ければ、丈夫で育てやすい。ただし、熱帯夜を嫌うため、夜間はなるべく涼しく過ごさせる。
  2. 生育適温は20℃前後。昼夜の温度差が大きい環境を好む。
  3. カイガラムシが付きやすい。なお、営利栽培で大きな問題になるさび病は、一般家庭では問題にならないようである。

余談

  1. 果実は食用になる。果実の中にはタネが2個入っており、これが「コーヒー豆」となる。
  2. 一般家庭で本格的なコーヒーを作るのは容易ではないが、タネの果皮を取り除いてよく乾かし、フライパンやロースターで焙煎すれば、それなりのものができる。焙煎したコーヒー豆はカビやすいため、早めに挽いて飲み切る。その他、炒った葉をコーヒー茶にすることもできる。

(※データ:大阪市基準)