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素人園芸解説 -私はこう育てる-

クリプタンサス

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原産地

ブラジル

パイナップル科(またはブロメリア科)

高さ

3~30cm(種類による)

花期

4~9月

形態

多年草

別名等

クリプタンツス


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(株全体にたっぷりとかける)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5~9月に、月に一~二度の液肥(株全体にたっぷりとかける)。

植え替え

4月下旬~10月上旬。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】4~9月(子株がよく出るので、外して植え付ける)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低5℃を保つが、8℃あるほうがよい。

解説

  1. パイナップルの仲間は、「アナナス」「ブロメリア」などと総称され、非常に多くの種類がある。このクリプタンサス属の仲間で一般的なのは、原種のアコーリス、ゾナツス、ビビッタツス、ブロメリオイデス、マルギナツスなど。
  2. 園芸品種もたくさんあるが、市販品は、専門店でない限り、正式名を明示していない。ミニ観葉などでよく見かけるのは、ビビッタツスの園芸品種らしい。
  3. ほとんどの種類は、小さな平べったいロゼット型で、とても草丈が低い。例外的に、ブロメリオイデスは葉が立ち上がるが、それでも高さ30cm程度。
  4. 種類によって、葉にさまざまな模様が入ったり、葉の縁が波打ったりする。このクリプタンサスの仲間だけをコレクションするのも楽しい。
  5. 成株になると、株の中心部に小さな白い花が咲く。あまり観賞価値は無い。

注意点・病害虫

  1. 葉の縁に細かいトゲがたくさんある。危険なものではないが、いちおう扱いに注意する。
  2. よく子株を出して殖える。種類によっては、子株が勝手に外れてぱらぱらと落ちるので、別の鉢に植え替えて育てる。殖えすぎて困ることもある。
  3. アナナス類の多くは、葉の基部が筒状になっており、その中に水やりするが、この仲間は筒を持たない。水やりは、株の全体にかけるようにして行う。
  4. たまにカイガラムシが付く。

各種の和名・異名

  1. ヒメアナナス/グリーンアーススター(いずれもアコーリス)
  2. トラフヒメアナナス/ヒメトラフアナナス(いずれもゾナツス)
  3. アカトラフヒメアナナス(ゾナツス変種ゼブリヌス)
  4. ビロードヒメアナナス(ビビッタツス)
  5. ナガバヒメアナナス(ブロメリオイデス)

(※データ:大阪市基準)