いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

幸福の木

イメージ

原産地

ギニア・エチオピア・ナイジェリア

アスパラガス科(またはキジカクシ科・クサスギカズラ科・リュウケツジュ科・リュウゼツラン科)

高さ

1~6m

花期

不定期

形態

常緑小高木

別名等

ドラカエナ・フラグランス(学名)/センネンボク/千年木/ニオイセンネンボク/匂千年木/コーンプラント


フクリンセンネンボク/覆輪千年木(フラグランス「ヴィクトリア」)
ウスイロセンネンボク/薄色千年木(フラグランス「リンデニー」)
幸福の木/マッサン/シマセンネンボク/縞千年木/シロシマセンネンショウ(いずれもフラグランス「マッサンゲアナ」)

日照

4月下旬~10月下旬の生育期は、戸外で0~10%遮光(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】耐陰性が強いが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月下旬~9月下旬。

【補足】2~3年に一度行う。

整姿

伸びすぎれば、春~夏に切り戻す。(強剪定は7月までに済ませる。)

繁殖

【挿し木・取り木】4月下旬~8月中旬。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10℃を保つとよい。

解説

  1. ドラセナの一種で、とても知名度の高い観葉植物。寒さに弱いのが欠点だが、比較的丈夫で育てやすい。
  2. 一般的なのは、葉の中央部に黄緑色の縞斑が入る「マッサンゲアナ」である。まれに、葉の縁側に黄緑色の斑が入る「リンデニー」も売られている。「ビクトリア」は、「リンデニー」に似るが、鮮明な黄色の斑を持つ品種。
  3. なお、「幸福の木」という名は、「マッサンゲアナという品種から採った太枝を挿し木し、芽を吹かせた鉢植え『朴物(ぼくもの)』」に付けられた流通名である。
  4. 株が充実すると、白い小花を穂状にたくさん咲かせる。日本ではなかなか開花しないが、やや根詰まり気味に管理すると、株が老熟して咲きやすくなる。開花後に植え替えるとよい。「フラグランス」の学名に違わず、花には、非常に強い芳香がある。

注意点・病害虫

  1. 幸せを呼ぶ木として人気があるが、寒さに弱く、冬に水をやりすぎるなどして枯らす人が多いらしい。土の乾燥には強いので、越冬中は水やりの回数を極端に減らす。たとえ葉が落ちても、木が生きていれば、春にまた芽吹く。

余談

  1. 「幸福の木」という名は、上記の通り、日本での流通名である。が、本来は、ドラセナとは別種の観葉植物、コルディリネ・フルティコサの一品種「ティー」に与えられた別名である。コルディリネ・フルティコサ「ティー」は、ハワイにおいて、フラダンスの腰ミノや、レイなどに用いられるという。

(※データ:大阪市基準)