いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

インドゴムノキ

イメージ

原産地

インド北部・ネパール・マレー半島北部

クワ科

高さ

1~30m

花期

7月

形態

常緑高木

別名等

フィカス・エラスティカ(学名)/ゴムノキ/インドゴム/ラバーフィグ/ラバーブッシュ/ラバーツリー/ラバープラント/インディアンラバーツリー/インディアンラバーフィグ/インディアンラバーブッシュ


クロゴムノキ/バーガンディー(いずれもエラスティカ「アビジャン」)
デコラゴムノキ/マルバインドゴムノキ(いずれもエラスティカ「デコラ」)
シロフインドゴムノキ(エラスティカ「ドーシェリ」)

日照

4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】耐陰性が強いが、なるべく日光に当てる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥(生長が早いので、多肥にしない)。

植え替え

4月下旬~10月中旬。

【補足】2~3年に一度行う。

整姿

伸びすぎれば、生育期に剪定し、形を整える。(強剪定は、なるべく7月までに済ませる。)

繁殖

【挿し木・取り木・接ぎ木】4月下旬~9月上旬。(挿し木は、傷口から出る乳液を洗い流してから挿す。水挿しも可能。取り木は、「高取り法」がよい。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低3℃を保つ。

解説

  1. 定番の観葉植物である。いくつかの品種があり、よく見かける緑葉種「デコラ」の他、葉の基部に少し縮れがある「アポロ」、斑入り葉の「アサヒ」「ティネッケ」「デコラ・トリコロール」「バリエガタ」などが出回る。「ロブスタ」は、他の種類に比べ、節間が短く詰まっている。

注意点・病害虫

  1. 生育が旺盛で、すぐに樹形が乱れるため、適宜、剪定が必要。春~夏の間なら、かなり強く刈り込んでも回復する。丈夫な植物なので、葉が一枚もない枝ができても、節から芽吹く。
  2. 幹から根(気根)が発生するが、残しておいても切り捨てても、どちらでもよい。気根は、土に到達すると、普通の根と同じように水分や養分を吸収し、次第に太くなる。が、土に到達する前は、根としての役割を果たしていない。
  3. カイガラムシが付きやすく、放置すると、葉が黒く汚れるすす病を誘発するので、必ず発生初期にかき取って駆除する。薬剤による駆除は、少し難しい。すす病は、発生した部分を、ぬれ雑巾などでふくと、元通りになる。
  4. 切り口から出る白い乳液は、人によってはかぶれるので、触らないようにする。

余談

  1. 名前に「ゴム」と付くが、あまり良質のゴムは取れないらしい。現在、天然ゴムは、トウダイグサ科のパラゴムノキという木から採取されている。なお、日本では、一般的なゴムは、ほとんど化学合成品である。
  2. 気根がよく出ることから分かるように、これもガジュマルなどと同様、「絞め殺しイチジク」の一種である。幼木の間は、他の木に寄りかかりながら生長するが、やがて、気根でその木を覆い尽くし、枯らしてしまうという。

(※データ:大阪市基準)