ガジュマル
イメージ
原産地
日本南部(屋久島以南)~台湾・中国南部・東南アジア・マレーシア・ニューギニア・ミクロネシア・インド・オーストラリア北部
科
クワ科
高さ
1~20m
花期
4~8月
形態
常緑高木
別名等
フィカス・ミクロカルパ(学名)/フィクス・レツーサ(旧学名)/榕樹/インディアンローレル/カーテンフィグ/マレーバニヤン/チャイニーズバニヤン
パンダゴムノキ(ミクロカルパ「パンダ」)
シダレフイリガジュマル(ミクロカルパ「ペンデュリナ・バリエガタ」)
日照
4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
【補足】耐陰性が強いが、葉色が悪くなるので、なるべく日光に当てる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥(生長が早いので、多肥にしない)。
植え替え
4月下旬~10月中旬。
【補足】根の生長が早いので、1~3年に一度行う。
整姿
伸びすぎれば、生育期に剪定し、形を整える。
繁殖
【挿し木・取り木・接ぎ木】4月下旬~9月上旬(挿し木は、傷口から出る乳液を洗い流してから挿す)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低3℃を保つとよい。
解説
- 定番の観葉植物。同属のベンジャミンゴムに姿が似ているが、より寒さに強く、丈夫である。
- 園芸品種に、葉に斑が入る「斑入りガジュマル」や、新葉が黄色くなる「黄金ガジュマル」がある。斑入りガジュマルは、葉が古くなると斑が消える。これらは、葉が緑色の普通種に比べると、やや耐寒性が弱い傾向がある。
- 肥大した根を露出させた「人参ガジュマル」も見かける。盆栽風の姿で人気があるが、「生長の早い原種系の実生株を育てて、根が肥大したら上部を切り捨て、そこに矮性の園芸品種を接ぎ木したもの」らしい。
- 株が大きくなると、イチジクに似た、小さな丸い実(花嚢)が付く。花はこの内部に咲くが、外からは見えない。
注意点・病害虫
- アブラムシやカイガラムシが付きやすく、放置すると、葉が黒く汚れるすす病を誘発するので、必ず発生初期に駆除しておく。
- 傷口から出る白い乳液は、人によってはかぶれるので注意する。
余談
- 果実は食用になるが、美味しいものではないため、普通は食べない。
- 典型的な「絞め殺しの木(絞め殺しイチジク)」の一種である。幼木の間は、幹から発生する気根で他の木にしがみつきながら生長するが、大木に育つと、これまで自分を支えてくれた木を、気根で覆い尽くして枯らしてしまう。その性質上、鉢植えのガジュマルも、よく気根を出すが、邪魔なら、土に到達する前に切るとよい。なお、ベンジャミンゴムなど、他のゴムノキ類も、「絞め殺しの木」の性質を持っている。
(※データ:大阪市基準)