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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ゴールドクレスト

イメージ

原産地

北アメリカのカリフォルニア州

ヒノキ科

高さ

1~10m

花期

4~5月

形態

常緑高木

別名等

クプレッスス・マクロカルパ「ゴールド・クレスト」(学名)/モントレースギ/モントレーイトスギ/モントレーヒノキ/モントレーサイプレス


ゴールドクレストウィルマ(マクロカルパ「ウィルマ」)
斑入りゴールドクレスト(マクロカルパ「バリエガタ」)

日照

戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光)。

【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

【補足】蒸れに弱いため、雨に当てないほうがよい。

肥料

2月、6月、11月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

2月下旬~4月上旬か、10月中旬~11月中旬(春のほうがよい)。

【補足】2~3年に一度行う。

整姿

【剪定】2月下旬~4月上旬、5月下旬~7月上旬、9月(早春が最適期)。

自然に樹形が整うので、あまり必要ない。伸びすぎた部分を摘み取り、同時に、古い下葉をもみ落とす。(強剪定すると、木が弱ったり枯れ込んだりする。)
葉のない枝は枯れるので、必ず、葉を残しながら剪定する。なるべくハサミを使わず、不要な部分を手で摘み取るようにする。

繁殖

【挿し木】3月、5月下旬~7月下旬、10月上旬~11月上旬。

【取り木】3~8月。

【接ぎ木】2月。

耐暑性

わりと強いが、強光や蒸れ、水切れに注意。

耐寒性

やや弱く(-3℃)、寒地では室内へ。

解説

  1. モントレーイトスギの園芸品種で、美しい黄金葉を持つ。毎年12月が近づくと、クリスマスツリー用に売り出される。生長は早い。
  2. 斑入り葉の品種として、「クイーン」「ハッピー」「バリエガタ」がある。「ウィルマ」は、枝葉が密に茂る品種で、樹形がきれいにまとまるが、蒸れやすいので注意。
  3. よく日光に当てると、葉色が冴えて美しい。光が弱いと緑色が強く出る。冬になると、葉が若干赤っぽくなる。

注意点・病害虫

  1. 基本的には丈夫だが、少々デリケートなところがあり、突然死しやすい。なるべく鉢植えで管理したい。地植えする場合は、風があまり当たらない場所にする。根が弱いため、根元から倒れたり、乾いた風で葉が枯れこんだりしやすい。
  2. 日の当たる南側ばかり生長し、北側が枯れこむことがある。鉢植えは、ときどき鉢回しを行い、均一に日光が当たるようにする。
  3. よく枝が伸びるが、主幹は、常に一本とする。途中で二又になったりすると、とても格好が悪い。
  4. 金属バサミで剪定すると、切り口が茶色くなることがあるので、できればハサミは使わず、手で不要な部分をむしる。ハサミを使う場合は、春の芽吹き直前に行えば、あまり汚くならない。

余談

  1. 同属のイトスギ(サイプレス)からは、鎮静作用のある香料が採れる。このゴールドクレストの枝葉にも、心地よい芳香がある。

(※データ:大阪市基準)