いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ピンクバナナ

イメージ

原産地

インドのアッサム地方

バショウ科

高さ

1~2m

花期

9~10月

形態

多年草

別名等

ムサ・ベルティナ(学名)/ベルティナバナナ

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(葉が大きいので、水切れに注意)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

5~9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月下旬~9月中旬(なるべく春に済ませる)。

【補足】根詰まりしやすいため、1~3年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】4月中旬~6月上旬(葉が二枚以上付いた、元気な子株を切り分ける)。

【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存し、5~6月にまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低0度を保つ。

解説

  1. バナナの一種で、観賞専用の種類である。バナナの仲間としては最も耐寒性に優れ、霜の降りない暖地なら、戸外で越冬可能。(ただし、地上部が枯れる。)
  2. 一本だけで結実(単為結果)し、淡紅色の果実を付ける。この果実は、その気になれば食べられるらしいが、タネだらけで果肉が少なく、味も悪いという。
  3. 花茎の先端にある赤紫色の物体は雄花である。この雄花は、開花前なら食用になるらしい。皮をむいて茹で、アクを抜いてから調理する。
  4. 同属のサンジャクバナナ(学名:ムサ・アクミナタ「ドワーフ・キャベンディッシュ」)は、家庭で育てる食用バナナとしては、最も一般的である。名前に反し、高さ2~3mくらいに育つ(※「三尺」は約90cm)。育て方はだいたい同じだが、耐寒性が弱く、冬は最低10℃欲しい。良い状態で越冬させるには、15℃保ちたい。葉が40枚以上になると開花し、その2~6カ月後(季節による)に果実が成熟する。摘果は不要で、一株で10~20本ほど採れる。

注意点・病害虫

  1. 食用バナナほどではないが、それなりの大きさに育つため、植える鉢は、10号鉢くらいを用意する。
  2. 生育状態がよいと、よく根元から子株が出る。しかし、親株をしっかり育てるためには、開花前に出る子株は、全て取り除いた方がよいらしい。
  3. 花が咲くと、その株は枯れる。しかし、地際から子株(吸芽)が出るので、これを育てれば、また開花結実が楽しめる。 なお、生育期にも随時、子株が発生することがあるが、鉢が窮屈になりそうなら早めに切る。

(※データ:大阪市基準)