オリヅルラン
イメージ
原産地
南アフリカのナタール地方・アフリカのガボン
科
キジカクシ科(またはユリ科)
高さ
5~20cm
花期
5~7月
形態
多年草
別名等
クロロフィツム・コモスム(学名)/折鶴蘭/リボンプラント/スパイダープラント/スパイダーアイビー
(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は30~50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
【補足】耐陰性が強いが、なるべく日光に当てる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
5~9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
4月上旬~10月中旬(酷暑期は避けたほうがよい)。
【補足】根詰まりしやすいので、毎年行う。
整姿
特に無し。
繁殖
【株分け】植え替えと同時期。
【小株採取】4~10月。(根のない子株は、水に挿しておくと発根する。なお、シャムオリヅルランはランナーが出ない。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低0℃を保つ。
【シャムオリヅルラン】最低8℃を保つとよい。
解説
- 一般的なのは、コモスムという種類。株の中心からたくさんのランナーを出し、小さな白花と子株を付ける。その子株が折り鶴のように見えるので、この名がある。
- 緑葉種もあるが、斑入り葉の品種のほうがよく出回る。葉の縁に覆輪斑が入る「ソトフオリヅルラン」と、葉の中央に縞斑(中斑)が入る「ナカフヒロハオリヅルラン」「ナカフオリヅルラン」がある。中斑の入った葉がカールする「ボニー」という品種もある。
- ガボン原産のシャムオリヅルランは、上記のコモスムとは別種である。葉の幅が広く、長さは短めで、生長しても小株を出さない。やや耐寒性が弱く、温度が低いと、地上部を枯らして休眠する。こちらも覆輪斑の入る品種がある。
注意点・病害虫
- コモスムは、暖地なら地植えが可能で、グラウンドカバーとして使える。たとえ、冬に地上部が枯れても、春にはまた芽を吹く。シャムオリヅルランは室内で越冬させたほうが安全。
- コモスムは根がとても太く、乾燥に強い。反面、根詰まりしやすいので注意。
- 斑入りの品種は、たまに先祖返りを起こし、緑一色の子株が出ることがある。放置すると緑葉の株ばかりになるため、見つけ次第摘み取る。が、緑葉の原種は、ほとんど見かけないため、かえって新鮮に見える。
余談
- コモスムは、空気中のホルムアルデヒドを浄化するといわれている。
各種の和名・異名
- ソトフオリヅルラン/外斑折鶴蘭(コモスム「バリエガツム」)
- ナカフヒロハオリヅルラン/中斑広葉折鶴蘭/ヒロハオリヅルラン/広葉折鶴蘭(いずれもコモスム「ピクツラツム」)
- ナカフオリヅルラン/中斑折鶴蘭(コモスム「ビッタツム」)
- ポニーテール(コモスム「ボニー」)
- インドチョウラン/シャムオリヅルラン(ビシェティー)
(※データ:大阪市基準)