パキラ
イメージ
原産地
メキシコ南部~ブラジル・ペルー
科
アオイ科(またはパンヤ科)
高さ
1~20m
花期
5~10月
形態
常緑高木
別名等
パキラ・グラブラ(学名)/パキラ・アクアティカ(誤った名)
マクロカルパ(異名)/カイエンナッツ/カイエンナット(いずれもアクアティカ)
日照
4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。
【補足】耐陰性が強いが、なるべく日光に当てる。実生苗は、よく日光に当てないと株元が膨らまない。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
4月中旬~9月下旬(根をひどく傷つけないよう注意する)。
整姿
伸びすぎれば、生育期に剪定する。(斑入り葉の品種は、必ず、接ぎ木部分より上で切る。)
繁殖
【挿し木・取り木・接ぎ木】4月下旬~8月下旬(水挿しも可能)。
【タネまき】5月上旬~7月上旬。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低5℃を保つ。
解説
- オフィスなどでよく見かける、定番の観葉植物。挿し木や実生での増殖が容易なため、ミニ観葉としての流通量も多い。
- 原種のアクアティカ(マクロカルパ)とグラブラの二種類があり、流通しているのは、圧倒的にグラブラらしい。日本では、正式な学名が不明なまま流通しており、注意が必要。(従来、アクアティカとされていた種類が、じつはグラブラだったらしい。)アクアティカとグラブラはよく似ており、開花しない限り、見分けが難しい。
- アクアティカは、名前が示す通り湿地の植物だが、乾燥にも強い。大株になると、深紅の雄しべとクリーム色の花弁を持つ、美しい花を咲かせる。その後、「カイエンナッツ」と呼ばれる果実を付ける。この果実は食用になるが、あまり食べないほうがよいと聞いたことがある。
- グラブラには、「ミルキー・ウェイ」のような、葉に斑が入る品種がある。グラブラの花は、雄しべが真っ白である。この花は、夜に開いて芳香を放ち、朝までにしおれる。なお、グラブラの果実は食用にしないらしい。
注意点・病害虫
- 斑入りの品種は接ぎ木で殖やされるため、剪定の際は、接ぎ穂の部分を切り捨ててしまわないよう注意する。枝をよく見ると、接ぎ木の傷跡が残っているので、それより上で剪定する。このとき、新芽が出てくる節の部分を切り捨てないよう注意。
- タネから育った株は、日当たりよく育てると、生長するにつれて根元が膨らみ、貫禄が出てくる。しかし、挿し木で作った株は、生長しても、あまり膨らまない。
- ハダニが付きやすく、大発生すると落葉する。日頃から葉の裏側にもよく水をかけて洗い流しておく。
(※データ:大阪市基準)