いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

タコノキ

イメージ

原産地

アジアの熱帯~亜熱帯・太平洋諸島・熱帯アフリカ・マダガスカル

タコノキ科

高さ

0.4~12m(種類による)

花期

不明

形態

常緑小高木

別名等

パンダナス/パンダヌス(いずれも属名)/スクリューパイン


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり。

【補足】斑入りの種類は、やや光線を弱めにしないと、斑の色が褪せる。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】低温期に、葉の付け根に水がたまると、そこから腐ることがある。

肥料

5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月下旬~9月下旬。

整姿

伸び出た気根が邪魔なら、土に到達する前に切る。

繁殖

【挿し木・株分け】5月上旬~9月上旬(株分けは、株元から出た子株を採取する)。

【タネまき】5~8月(あまり一般的でない)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10℃を保つが、できれば13℃欲しい。

解説

  1. タネから芽吹いたばかりの小苗が、ミニ観葉としてよく出回る。雌雄異株。
  2. 最も一般的な種類は、小笠原諸島特産種のタコノキである。名前の通り、株元からタコ足状に気根(支柱根)を発生させるのが特徴。
  3. 葉に白い覆輪斑が入るビーチーは、ポリネシア原産で、高さ1mほどの小型種。観賞価値が高いので、わりとよく見かける。
  4. 琉球諸島以南の海岸近くに自生するアダンも同じ仲間である。果実を食用にし、葉で帽子やかごなどの民芸品を編む。
  5. 果実は、巨大なパイナップルや松毬を思わせる、面白い形をしている。非常に硬いが、タコノキの果実は食用になるらしい。
  6. 海浜植物なので、潮風に強い。

注意点・病害虫

  1. この仲間は、葉の縁や裏側に鋭いトゲがたくさんあり、少々危険。一部、トゲのない種類もある。

各種の和名・異名

  1. ビヨウタコノキ/アカタコノキ(いずれもウティリス)
  2. テクトリウス(異名)/アダン/阿檀(いずれもオドラティッシムス)
  3. トゲナシアダン(オドラティッシムス品種ラエビス)
  4. キジマタコノキ/サンデリータコノキ(いずれもサンデリー)
  5. パフン(デュビウス)
  6. トゲナシフイリタコノキ(バプチスティー)
  7. トゲナシタコノキ(バプチスティー変種イネルミス)
  8. トゲナシアオバタコノキ(バプチスティー「ヴィレンス」)
  9. テクトリウス「ビーチー」(異名)/シマタコノキ/シロフタコノキ/フイリタコノキ/ビーチーズ/スクリューパイン(いずれもビーチー)
  10. タコノキ/蛸の木/キアダン/オガサワラタコノキ(いずれもボニネンシス)

(※データ:大阪市基準)