いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

シマトネリコ

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原産地

日本(九州~南西諸島)・台湾・中国南部・フィリピン・インド

モクセイ科

高さ

3~20m

花期

5~7月

形態

半落葉高木

別名等

フラクシヌス・グリフィシー(学名)/タイワンシオジ/台湾塩地


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

3月下旬~11月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。

【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

4月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4~9月(なるべく7月までに済ませる)。

【補足】株の大きさにもよるが、1~3年に一度行う。

整姿

分枝しにくく、あまり剪定の必要はない。主幹に支柱を添えると安定する。

繁殖

【タネまき】採ってすぐにまく(発芽は翌春)。

【挿し木】4月下旬~6月下旬か、9月(やや活着率が悪い)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低0℃を保つ。

解説

  1. 近年、人気が上昇している。葉が繊細で美しく耐陰性も強いため、室内の観葉植物・戸外の庭木、どちらにも向く。生長はかなり早い。雌雄異株。
  2. 実生が容易で、小さな苗がミニ観葉として売られている。あまり分枝しないため、数株ずつ寄せ植えになっていることが多い。
  3. 病虫害はほとんど無い。枝が暴れにくいため剪定の手間も少なく、扱いやすい木である。
  4. 潮風にも耐える。
  5. 中部地方以北に自生するトネリコも同属の植物である。こちらはバットの材料になることで有名。なお、シマトネリコも、熱帯地域では大きく育つことから、家財道具などに使われるらしい。

注意点・病害虫

  1. 庭木になるとはいえ、耐寒性はやや弱く、地植えは、関東地方南部以南に限られる。少しくらい氷点下になっても、枝葉が多少傷む程度で済む。ただし、暖地でも、幼木のうちは寒さから保護したほうが安全。

各種の和名・異名

  1. アメリカトネリコ/アメリカンアッシュ/カナディアンアッシュ/ホワイトアッシュ(いずれもアメリカナ)
  2. オキシカルパ(異名)/ホソバトネリコ/ナローリーブドアッシュ(いずれもアングスティフォリア)
  3. セイヨウトネリコ/コモンアッシュ/ユーロピアンアッシュ(いずれもエクセルシオル)
  4. トネリコ/タモ(いずれもジャポニカ)
  5. ビロードトネリコ/レッドアッシュ/グリーンアッシュ(いずれもペンシルバニカ)

(※データ:大阪市基準)