いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

スパティフイラム

イメージ

原産地

熱帯アメリカ

サトイモ科

高さ

20~90cm(種類による)

花期

4~11月

形態

多年草

別名等

スパシフィラム/スパシフィルム/スパティフィルム/ササウチワ/笹団扇/スペイスフラワー/ホワイトアンスリウム/ピースリリー


オカメウチワ/スノーフラワー(いずれもフロリバンダム)

日照

4月中旬~10月下旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月中旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

4月中旬~10月下旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。

【補足】多肥にすると葉ばかり茂り、咲かない。

植え替え

4月下旬~9月下旬。

【補足】できれば毎年行う。

整姿

花が終わりに近づくと緑色になるので、早めに切り取る。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(酷暑期は避けたほうがよい)。

【タネまき】採ってすぐにまく(あまり一般的でない)。

耐暑性

とても強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

最低5℃を保つ。

解説

  1. よく見かける、ありふれた観葉植物。複数の原種を交配して作られた、多くの園芸品種がある。一般的なのは「マウナ・ロア」「メリー」「ミニ・メリー」など。斑入り葉の品種もある。
  2. 白い花は、終わりに近づくにつれ緑色に変わるので、そうなる前に切り取る。切り花にするとよい。なお最近は、花が終わっても、緑色にならない品種もあるらしい。
  3. サトイモ科植物なので、花弁のように見える白い部分は、正確には「仏炎苞」という。中心にある穂のようなものが、本当の花である。

注意点・病害虫

  1. 光量に敏感で、鉢の置き場所が結構難しい。日光が弱すぎると花が咲かず、強すぎると葉が汚くなる。
  2. 葉が5枚出るごとに花が1本出るらしい。が、生育状態が悪いと、なかなかそうはいかない。
  3. 葉先から黒くなったら根が傷んでいる証拠。過湿や水切れなどが無かったか、栽培方法を見直してみる。
  4. 汁液に触れると、かぶれることがある。

余談

  1. 適応環境の幅が広く、株全体が水中に没していても生活できる。アクアリウムの世界では、これを水草として栽培することもある。低水温にも耐えるが、越冬は必ず暖かい室内で。

(※データ:大阪市基準)