ユッカ
イメージ
原産地
北アメリカ南部~中央アメリカ・南アメリカ
科
キジカクシ科(またはクサスギカズラ科・リュウケツジュ科・リュウゼツラン科)
高さ
1~2m
花期
8~9月
形態
常緑低木
別名等
ユッカ・エレファンティペス(学名)/青年の木/青年の樹/スピンレスユッカ
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬~9月上旬は30~50%遮光したほうがよい)。
越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
【補足】耐陰性が強いが、なるべく日光に当てる。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
5月、7月、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
4月上旬~10月中旬(酷暑期は避けたほうがよい)。
【補足】2~3年に一度行う。
整姿
姿が乱れた株は、春に思い切って切り戻すか、挿し木をして更新する。
繁殖
【挿し木】4月下旬~9月中旬。(水挿しも可能。発根が遅いので、なるべく7月までに済ませる。)
耐暑性
とても強い。
耐寒性
最低0℃を保つ。
解説
- ユッカ属の植物にもいろいろあるが、代表種はやはり、メキシコ南部~グァテマラ原産のエレファンティペスであろう。
- エレファンティペスは、俗に「青年の木」と呼ばれる。太い枝をぶつ切りにして挿し木し、芽を吹かせたものを、1~3本ずつ植えた状態で売られている。葉にクリーム色の縞斑が入る「バリエガタ」もある。他のユッカとは違い、葉先にトゲがなく、危険が少ない。(ただし、葉の縁には、ごく細かいギザギザがある。)
- エレファンティペスが大株に育つと、株元が象の足のように膨らみ、貫禄が出る。「エレファンティペス」の名はそこから来ている。しかし、市販の鉢植えは、古い太枝の挿し木であるため、年数を経ても膨らまない。ただ、芽の先端を切り取って自分で挿し木すれば、株元が膨らんでくる。
- その他のユッカには、アツバキミガヨランやイトラン、キミガヨラン、センジュランなどがある。いずれも成株になると、秋~春頃にかけて、香りのある白い花を穂状に咲かせる。葉先に鋭いトゲがあり、暖地では、防犯用の庭木として植えられる。このトゲは、かなり危険なので要注意。
- メキシコ産の原種エンドリッキアナは、高さ20cmくらいまでしか育たない小型種で、茎が立ち上がらない。葉が多肉質のため、多肉植物として扱われる。
- 原産地では、ユッカガというガが花粉を運んでいるが、このガは日本にいないので、結実しない。果実は食用になるらしい。
注意点・病害虫
- ユッカの仲間は、ほとんどが乾燥地に自生するため、過湿にとても弱い。どの種類も、多肉植物と同様の扱いを心がけるとうまくいく。
- 病虫害はほとんどない。通風不良でカイガラムシが付く程度。
各種の和名・異名
- センジュラン/千寿蘭(いずれもアロイフォリア)
- サンシキセンジュラン/三色千寿蘭(アロイフォリア「トリコロール」)
- キンポウラン(アロイフォリア「マルギナタ」)
- ギガンテア(グァテマレンシスの異名)
- アツバキミガヨラン/厚葉君が代蘭/アメリカキミガヨラン/スパニッシュダガー(いずれもグロリオサ)
- イトラン/糸蘭/アダムスニードル/スプーンリーフユッカ(いずれもフィラメントサ)
- フラクシダ(フィリフェラの異名)
- ブルーユッカ(リギダ)
- キミガヨラン/君が代蘭(レクルビフォリア)
(※データ:大阪市基準)