ブナ
イメージ
原産地
日本(北海道南部~九州)
科
ブナ科
高さ
15~30m
花期
5月
【黄葉・結実】10~11月
形態
落葉高木
別名等
ファグス・クレナタ(学名)/山毛欅/橅/椈/シロブナ/ソバグリ/ジャパニーズビーチ
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。
水やり
土の表面が乾けば与える。
【補足】水切れすると、葉がカサカサになる。
肥料
2月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
11月下旬~3月中旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
整姿
【剪定】
冬剪定…植え替えと同時期。
伸びすぎた枝を切る程度で、あまり必要ない。強剪定はしない。
夏剪定…6月。
徒長枝の先端を摘芯し、伸びを抑える。
繁殖
【挿し木】3月上旬~4月上旬、6~7月。
【取り木】5月下旬~6月上旬。
【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して3~4月にまく。(タネは、とがったほうが下。まく前に一晩水に浸し、沈んだものだけをまく。)
耐暑性
わりと強いが、できる限り涼しく過ごさせる。
耐寒性
とても強い(-25℃)が、極寒地では防寒する。
解説
- カシ類・ナラ類とともに、山の雑木の代表格。春の新緑や秋の黄葉の見事さに加え、滑らかな灰白色の樹皮も美しく、盆栽の定番になっている。タネから育てた幼木が市販される。
- 雌雄異花。秋に熟す果実は、小さなクリのようなイガ(総苞)に包まれる。このイガは、クリのように硬くないので安心。
- 秋に葉が黄葉し、冬になると茶褐色に変わる。枯れ葉は冬の間に少しずつ散っていき、早春に落ち切る。(ブナ科の落葉樹によくある性質である。大昔、常緑樹であった頃の名残らしい。)
- よく似たイヌブナは、葉裏の葉脈に毛が生えている。ドングリもやや小さめ。山地や寒地にはあまり生えないという。
注意点・病害虫
- 日本に広く分布する樹木だが、やや寒地性・高山性の性質を持つ。耐暑性に少し難があり、葉が焼けやすいため、夏場は、強い直射日光と水切れに注意が必要。
余談
- 秋に実る果実はドングリ類の一種である。が、あまりドングリらしい形ではなく、三角錐状で角ばっている。生食できるが、フライパンで軽く炒ると香ばしい。カロリーが高く、森の生き物たちの大好物。
各種の和名・異名
- アメリカナ(異名)/アメリカブナ(いずれもグランディフォリア)
- イヌブナ/クロブナ/ジャパニーズブルービーチ(いずれもジャポニカ)
- ヨーロッパブナ/セイヨウブナ/コモンビーチ/ユーロピアンビーチ(いずれもシルバティカ)
- ムラサキブナ(シルバティカ変種プルプレア)
- シルバティカ「ペンデュラ」(異名)/シダレブナ(いずれもシルバティカ変種ペンデュラ)
(※データ:大阪市基準)