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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ハナミズキ

イメージ

原産地

北アメリカ東部~メキシコ北東部

ミズキ科

高さ

3~8m

花期

4~5月

【紅葉・結実】10~11月

形態

落葉小高木~高木

別名等

コルヌス・フロリダ(学名)/ベンサミディア・フロリダ(異名)/花水木/アメリカハナミズキ/アメリカヤマボウシ/フロリダミズキ/フラワリングドッグウッド/コモンホワイトドッグウッド

日照

戸外の直射日光下。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(乾燥にも過湿にも弱い)。

肥料

1月、花後すぐ、8月に、固形肥料の置き肥。

【補足】秋以降に施肥をすると、美しく紅葉しない。

植え替え

12月上旬~3月中旬(厳寒期は避けたほうがよい)。

整姿

【剪定】樹形が自然に整うので、あまり必要ない。適期以外に剪定すると、樹液が出て木が弱りやすい。剪定に弱いので、切り口に必ず癒合剤を塗る。

冬剪定…植え替えと同時期。
なるべく早く(できれば年内に)行う。枝先の花芽を確認し、なるべく切らないよう注意する。太枝を切るような大掛かりな強剪定は、2月中旬頃に行う。

夏剪定…5月中旬~7月下旬。
不要な枝や徒長枝を切る程度。

繁殖

【挿し木】3月上旬~4月上旬か、6月上旬~8月中旬。(発根率が低いので、発根促進剤を使い、多めに挿す。春挿しの場合は、穂木の採取を1~2月に済ませ、切り口を湿らせた綿で包んで、全体をビニール袋で密閉し、適期が来るまで冷蔵庫の野菜室で保管する。発根まで1~2ヵ月かかるので、その間、湿度を保つ。)

【接ぎ木】2月下旬~4月上旬か、6月上旬~9月上旬。

【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3月にまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い(-25~-30℃)が、極寒地では防寒する。

【補足】凍ると枯れる。

解説

  1. 北アメリカ東部原産で、よく「アメリカ花水木」と呼ばれる。日本に渡来したのは、明治中期である。
  2. 近年、人気が急上昇し、品種が増えた。花色は白~紅色まである。花弁のように見えるのは総苞片である。秋になると、赤い果実と紅葉も楽しめる。
  3. 高木なので、鉢植えには「ジュニア・ミス」「レッド・ジャイアント」のような、やや矮性の品種が向く。その他の品種には、「クラウド・ナイン」「チェロキー・チーフ」などがある。「チェロキー・サンセット」は斑入り葉の品種。
  4. 枝垂れ性の「エディーズ・ホワイトワンダー」は、ハナミズキと、北アメリカ西部産の原種ヌッタリーとの交雑品種。また、「ステラー・ピンク」と「ルース・エレン」は、ハナミズキとヤマボウシの交雑品種らしい。
  5. タネまきがとても簡単で、苗の生育も早いので、自分で新しい花を作り出すのも面白い。開花までは5~6年かかる。自家結実しにくいため、二品種以上あればよくタネが採れる。

注意点・病害虫

  1. やや砂質の肥沃な土を好む。
  2. うどんこ病に弱いので、殺菌剤を散布して予防する。
  3. 赤い果実は有毒らしい。

(※データ:大阪市基準)