ハナズオウ
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原産地
中国
科
マメ科(またはジャケツイバラ科)
高さ
2~5m(種類による)
花期
4~5月
【結実】10~11月
形態
落葉低木~高木
別名等
セルシス・シネンシス(学名)/ハナスオウ/花蘇芳/スオウバナ/蘇芳花/柴荊/チャイニーズレッドブッド/ジューダスツリー
アメリカハナズオウ/レッドブッド(いずれもカナデンシス)
日照
戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
1月と、花後すぐに、固形肥料の置き肥。
【補足】窒素(N)は控える。
植え替え
11月中旬~3月中旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
整姿
【剪定】
冬剪定…植え替えと同時期。
新しい枝の、基部に近い部分に花芽があるので、枝先だけを切り返す。(このとき、必ず葉芽を1個以上残して切らないと、枝枯れする。花芽のある部分には葉芽が無い点に注意。)2~3年経った古い枝にも花芽がつくので、あまり強剪定しない。
夏剪定…6~7月。
徒長枝に花芽はできないので、先端を切り戻して勢いを抑える。ひこばえは全て根元から切るが、株立ち樹形にしたければ、よいものを数本残す。(鉢植えでは、主幹一本立ちか、多くても二本立ちを限度とする。)
繁殖
【挿し木】3~4月。
【根伏せ・根挿し・取り木】3月か、6月(接ぎ木された株だと、台木の根を挿すことになるので注意)。
【接ぎ木】1~3月。
【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して3~4月にまく(タネは乾燥保存が可能)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても強い(-25℃)。
解説
- 17世紀頃に日本に渡来したらしい。名前の通り、蘇芳色をした小さな花を、直接、枝から咲かせる。白花種もある。
- ハナズオウは本来、大きく育つらしいが、日本では高さ3mくらいが限界。
- 極矮性種の「アボンダーレ」は、樹高1mにも満たないうちから、たくさんの花を咲かせる。かなり古い枝にも花芽ができる性質があり、ほぼ木全体にびっしりと開花する。
- アメリカハナズオウは高さ5m程度。葉が赤紫色の品種「フォレスト・パンジー」に人気がある。他に、斑入り葉の「シルバー・クラウド」や、ライム葉の「ハート・オブ・ゴールド」もある。
- 花後に長い豆サヤができ、秋になると完熟する。中のタネをまくと、簡単に殖やせる。
注意点・病害虫
- 病虫害は少ないが、ハキリバチの被害にあうことがあり、葉が丸く切り取られる。防除法は無い。
余談
- 「蘇芳」とは、本来、この色の染料が採れる植物の名前である。ハナズオウとは別種の植物だが、同じマメ科(ジャケツイバラ科)ではある。
(※データ:大阪市基準)