ヒイラギ
イメージ
原産地
日本(福島以西)・台湾
科
モクセイ科
高さ
1~8m
花期
10~12月
【結実】6~7月
形態
常緑小高木
別名等
オスマンサス・ヘテロフィルス(学名)/柊/柊木/オニメツキ/オニオドシ/オニノメツキ
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
戸外の直射日光下。
【補足】耐陰性が強く、多少の日陰なら耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
4月と、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
3月上旬~4月中旬、5月中旬~7月下旬、9月のいずれか。
整姿
【剪定】花後剪定が剪定の最適期。芽吹きがよく刈り込みに強いので、失敗を恐れない。
花後剪定(寒地では春剪定)…花後すぐ~12月中旬。寒地では3月。
春に伸びた新しい枝を、基部1~2節を残して切り戻す。
夏剪定…6月上旬~8月上旬。
伸びすぎた枝を切り戻す程度。夏に剪定すると、花芽が減ってしまうので注意。
繁殖
【挿し木】6月上旬~7月上旬か、9月。
【接ぎ木】3月か、6月上旬~7月上旬(「寄せ接ぎ」にする)。
【タネまき】採ってすぐにまく。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
やや弱く、寒地では室内が無難。
解説
- キンモクセイやギンモクセイと同属の植物である。小さな白い花には、良い香りがある。
- 雌雄異株である。雌株には黒紫色の果実ができるが、特に観賞価値はない。
- 葉の縁に、硬く鋭いトゲがたくさんあるのが最大の特徴。枯れ落ちた葉でも、トゲの危険さは変わらないので、掃除の際は十分注意する。なお、このトゲは若い木ほど多く、老熟した木ほど少ない。また、新葉のうちは柔らかく、葉が成熟するにつれて硬くなる。
- 園芸品種に、トゲが無く葉が丸みを帯びた「マルバヒイラギ」と、やはりトゲが無く、葉脈が角張っている「キッコウヒイラギ」がある。その他、葉に斑が入る品種が複数存在する。
- トゲが多いせいか、魔除けの木として使われる。庭に植えるなら、鬼門(北東)の方向がよいとされる。耐陰性が強いので、よほどの日陰でない限り育つ。
- ヒイラギとギンモクセイが交雑すると、ヒイラギモクセイが生まれる。ヒイラギモクセイは、両者のちょうど中間的な形状である。
- 公害に強い。
注意点・病害虫
- やや砂質の土を好む。
- 初夏に、ヘリグロテントウノミハムシが新梢の葉を食い荒らすことがある。幼虫は葉の中に食入しているため防除が難しい。成虫も葉を食い荒らす。
余談
- 節分に、ヒイラギの枝とイワシの頭を門に飾り、鬼を祓う風習がある。
- クリスマスの飾りに使われるセイヨウヒイラギ(ホーリー)は、このヒイラギとは何の関係もない、全く別の植物である。ヒイラギはモクセイ科だが、セイヨウヒイラギはモチノキ科に属する。
各種の和名・異名
- キフヒイラギ/黄斑柊(ヘテロフィルス「アウレウス」)
- シラフヒイラギ/白斑柊(ヘテロフィルス「アルゲンテオマルギナツス」)
- ゴシキヒイラギ/五色柊(ヘテロフィルス「ゴシキ」)
- キッコウヒイラギ/亀甲柊(ヘテロフィルス「スブアングラリス」)
- マルバヒイラギ/丸葉柊/女柊(いずれもヘテロフィルス「ロツンディフォリウス」)
(※データ:大阪市基準)