トサミズキ/ヒュウガミズキ
イメージ
原産地
日本(石川~兵庫・高知)・台湾
科
マンサク科
高さ
1.5~4m(種類による)
花期
3~4月
【結実】9~10月
形態
落葉低木
別名等
【トサミズキ】コリロプシス・スピカタ(学名)/土佐水木/ロウベンカ/スパイクウィッチヘーゼル
【ヒュウガミズキ】コリロプシス・パウシフロラ(学名)/日向水木/ヒメミズキ/姫水木/イヨミズキ/伊予水木/バターカップウィッチヘーゼル
(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
戸外の直射日光下(酷暑期は西日を避ける)。
【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
肥料
2月、花後すぐ、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
11月中旬~3月下旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
整姿
【剪定】樹形が乱れにくく、あまり必要ない。
冬~花後剪定…植え替えと同時期~花後すぐ。
開花前に剪定すると、枝先付近の各節にある花芽が減るので注意。混み合った枝や貧弱な枝を、根元から間引く。徒長枝は、基部から3~5芽ほど残して切り戻す。花後剪定は、適当に刈り込めるが、必ず葉芽の5mm上で切る。。
夏剪定…6月。
徒長枝や不要なひこばえを、根元から切る。元来、株立ちになりやすい性質なので、発生したひこばえを全て切るのではなく、元気のよいものを2~4本残すとよい。(特にヒュウガミズキは、数十本もの大きな株立ちになることがある。)
繁殖
【挿し木】2~3月か、6~8月。
【取り木】4~8月(若い枝の途中を土に埋め、発根させる)。
【株分け】植え替えと同時期(株立ち樹形の場合のみ)。
【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3月にまく。
耐暑性
とても強いが、乾燥に注意。
耐寒性
とても強い(-20~-25℃)が、極寒地では防寒する。
解説
- いずれも、春の訪れを告げる代表的な花木である。早春に、小さな黄色い花を穂状に咲かせる。秋には黄葉する。名前に「ミズキと」付くが、ミズキ科の植物ではなく、マンサク科に属する。
- トサミズキはやや大型の木で、幹も枝も太い。名前の通り、土佐(高知県)の石灰岩地帯に自生する。園芸品種に、新葉がライム色になる「スプリング・ゴールド」がある。
- ヒュウガミズキは、トサミズキより全体的に小型で、鉢植えに向く。名前に反し、日向(宮崎県)には自生がない。自生地は、石川県~兵庫県にかけての日本海側地域だけらしい。一説には、日向守であった明智光秀の所領に多かったために付いた名だという。
- トサミズキによく似たニオイトサミズキは中国原産。花に芳香がある。
- 秋には黄葉が楽しめる。年に二回、鮮やかな黄金色に染まる、お得な木。
注意点・病害虫
- この仲間は、花の基部に大きなガク片があり、この中に葉芽が隠れている。花がらを摘み取るときは、この葉芽を取ってしまわないよう注意する。不安なら、無理に花がら摘みを行う必要はない。
余談
- 生け花でおなじみ。水あげもよい。
各種の和名・異名
- キリシマミズキ/霧島水木(グラブレッセンス)
- コウヤミズキ/高野水木/ミヤマトサミズキ/深山土佐水木(いずれもゴトアナ)
- ウィルモッティアエ(異名)/シナミズキ/支那水木/ニオイトサミズキ/匂土佐水木(いずれもシネンシス)
- オウゴントサミズキ/黄金土佐水木(スピカタ「スプリングゴールド」)
(※データ:大阪市基準)