いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

コムラサキ/ムラサキシキブ

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原産地

日本・中国・台湾・朝鮮半島

シソ科(またはクマツヅラ科)

高さ

1~4m(種類による)

花期

6~8月

【結実】9~11月

形態

落葉低木

別名等

【コムラサキ】カリカルパ・ディコトマ(学名)/小紫/コシキブ/小式部/コムラサキシキブ/小紫式部

【ムラサキシキブ】カリカルパ・ジャポニカ(学名)/紫式部/ミムラサキ/実紫/コメゴメ/ジャパニーズビューティーベリー


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

3月、5月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

11月中旬~3月下旬(厳寒期は避けたほうがよい)。

【補足】根詰まりしやすいので、なるべく毎年行う。

整姿

【剪定】植え替えと同時期。

春に伸びた枝を、基部から2~3節を残して切り戻す。(コムラサキは、高さ20cm程度まで適当に刈り込んでもよい。)春~夏は、新しい枝がよく伸びるが、この枝に開花結実するので、なるべく切らない。やむをえない場合でも、軽い摘芯にとどめる。

繁殖

【挿し木】2~3月、5月中旬~9月下旬。

【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3月にまく。

【株分け】植え替えと同時期(コムラサキのみ可能)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

わりと強い(-20℃)が、極寒地では室内へ。

解説

  1. 園芸店などで「紫式部」の名で売られている鉢植えは、たいてい、コムラサキである。コムラサキは、株元からたくさんの細い枝を伸ばして枝垂れ、葉腋にたくさんの紫色の果実を付ける。高さは1~2mと小さめ。北海道には自生しない。
  2. コムラサキは、実付きがとてもよく、各節にびっしりと付く。果実の色は紫色のほか、白色もある。生長が早く、秋にタネをまくと、翌年には開花結実する。
  3. 本物の「ムラサキシキブ」は、高さ2~4mほどになる低木で、細い枝がよく伸びるが、コムラサキと違って枝垂れない。実付きも、コムラサキに比べると少ない。こちらは日本全国に自生する。庭木にも使われるが、コムラサキほどには好まれない。
  4. ムラサキシキブの変種であるオオムラサキシキブは、日本の暖地に自生し、全体的に大型である。

注意点・病害虫

  1. この仲間は、湿り気のある肥沃な土を好む。

各種の和名・異名

  1. ビロードムラサキ/天鵞絨紫/オニヤブムラサキ/鬼藪紫/コウチムラサキ/高知紫(いずれもコーチアナ)
  2. トサムラサキ/土佐紫(シコキアナ)
  3. シロバナトサムラサキ/白花土佐紫(シコキアナ品種アルビフロラ)
  4. シロシキブ/白式部(ジャポニカ品種アルビバッカ)
  5. オオムラサキシキブ/大紫式部(ジャポニカ変種ラグジュリアンス)
  6. シラタマコシキブ/白玉小式部/シラタマシキブ/白玉式部(いずれもディコトマ品種アルビフルクタ)
  7. ヤブムラサキ/藪紫(モリス)

(※データ:大阪市基準)