いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

マサキ/ツルマサキ

イメージ

原産地

日本・中国・朝鮮半島・台湾

ニシキギ科

高さ

【マサキ】1~5m

【ツルマサキ】3~10m(つる性)

花期

5~7月

【結実】10~11月

形態

【マサキ】常緑小高木

【ツルマサキ】常緑つる性木本

別名等

【マサキ】エウオニムス・ジャポニクス(学名)/柾/正木/シタワレ/フユシバ/ハマツバキ/ジャパニーズスピンドル

【ツルマサキ】エウオニムス・フォーチュネイ変種ラディカンス(学名)/蔓柾/蔓正木/マサキカズラ/ツタマサキ


アメリカツルマサキ/リュウキュウツルマサキ(いずれもフォーチュネイ)
ムラサキツルマサキ(フォーチュネイ変種ラディカンス「コロラツス」)
ヒメマサキ/コクタンマサキ(いずれもボニネンシス)

日照

戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

2月、5月、9月に、小量の固形肥料を置き肥。

植え替え

3~4月、6~7月、9月上旬~11月上旬のいずれか(春に行うのがよい)。

整姿

斑入り葉の品種は、緑一色の葉が出たら、すぐに摘み取る。


【剪定】2~3月か、5~10月(春に行うとよい)。

不要な枝を切り除く程度。夏~秋に剪定すると、結実しなくなるので注意する。生垣などで、樹形を優先したいときは、真夏と真冬以外いつでも刈り込めるが、開花結実は望めない。

繁殖

【挿し木・接ぎ木】5月下旬~7月中旬か、9月上旬~10月上旬。

【取り木】3月。

【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3月にまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い。

解説

  1. マサキは本来、大きく育つ木だが、剪定次第で好きな樹形に整えやすい。萌芽力が強く、葉が密に茂るため、生垣やトピアリーにも向く。小型種のヒメマサキもある。
  2. ツルマサキはつる性で、地面を這うので、吊り鉢やグラウンドカバーなどに使われる。つるから吸着根を出して、塀やフェンスを登ることもある。とても生長が早く、10m以上伸びることもある。
  3. いずれも斑入りの園芸品種が多く、半日陰地の彩りに最適。新葉が黄金色になる「黄金マサキ」も人気がある。園芸品種は耐寒性に欠けるため、寒冷地では冬季の保護をしたほうが安全。
  4. 秋になると、赤い果実と橙色のタネも楽しめる。
  5. 実生や挿し木で作った小苗が、ミニ観葉として売られることもある。日本全国に自生する植物なので(ただし、マサキは北海道北部に自生しない)、格段に育てやすい。
  6. 潮風に強い。

注意点・病害虫

  1. うどんこ病にかかりやすいため、初夏に殺菌剤を散布しておいたほうがよい。その他、ウイルス病にもかかるようである。
  2. 春~初夏、ミノウスバの幼虫が大発生することがある。同じ木に毎年発生する傾向があるので、殺虫剤できちんと駆除しておく。
  3. いちおう有毒なので、口に入れたりしない。

(※データ:大阪市基準)