クロガネモチ/モチノキ
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原産地
日本(宮城以南)・中国・台湾・朝鮮半島南部・ベトナム
科
モチノキ科
高さ
4~15m
花期
4~6月
【結実】10~2月
形態
常緑高木
別名等
【クロガネモチ】イレックス・ロツンダ/黒金黐/フクラシバ
【モチノキ】イレックス・インテグラ(学名)/黐木
オウゴンモチ/黄金黐(インテグラ「オウゴン」)
シイモチ/椎黐(ブエルゲリ)
日照
戸外の直射日光下。
【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
2月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
3月中旬~4月中旬、5月中旬~7月中旬、9月上旬~10月中旬のいずれか。
整姿
【剪定】3月、花後すぐ、10月上旬~11月中旬のいずれか(強剪定は春にしか行えない)。
いずれも、不要な枝の間引きを中心とし、伸びすぎた枝は、基部2~3節を残して切る。生垣などで、樹形を優先したいときは、6~7月にも刈り込むが、その年の結実は望めない。
繁殖
【挿し木】6月上旬~10月上旬(活着しにくい)。
【接ぎ木】2月上旬~4月上旬。
【取り木】4~8月。
【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3月にまく(発芽まで一年半~二年かかる)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
わりと強い(-8℃)が、極寒地では室内へ。
解説
- イレックス属(モチノキ属)の植物はとても多いが、庭木としては、クロガネモチとモチノキの二種類が一般的。この仲間は、樹皮からトリモチが取れるため、モチノキの名が付いた。なお、樹皮からは染料もとれるらしい。
- クロガネモチは、関東以西に自生する、やや暖地性の木である。「クロガネ」とは「黒鉄」の意で、モチノキに比べて、全体的にやや黒っぽく見える。暖地では、庭木や街路樹として普通に見かける。
- モチノキは、クロガネモチより若干寒さに強く、東北南部まで自生する。園芸品種に、黄金葉を持つ「ルテア」がある。
- いずれも、冬に、赤い果実がたくさん付き、常緑の葉とともに、冬枯れの庭に映える。
- クリスマス頃に出回るホーリーの仲間も同属の植物である。ホーリーについては別ページ参照。
- 刈り込みに強いうえ、材に水分が多く燃えにくいことから、防火用の生垣に適する。
注意点・病害虫
- 雌雄異株で、結実するのは雌株だけである。しかし、近くに同種の雄株がなくても、同じモチノキ科植物の雄株があれば結実するようである。
- カイガラムシがつきやすい。
(※データ:大阪市基準)