ムクゲ
イメージ
原産地
中国・小アジア
科
アオイ科
高さ
2~4m
花期
7~10月
形態
落葉低木
別名等
ヒビスクス・シリアクス(学名)/槿/木槿/蕣花/モクゲ/蓮/ハチス/木蓮/キハチス/モクキン/ユウカゲグサ/ローズオブシャロン
日照
戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。
水やり
土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。
【補足】夏に水切れすると、開花も生育も停止し、なかなか回復しない。
肥料
2~3月と、5~9月に、固形肥料の置き肥。
【補足】開花期の施肥は、多肥を避けつつも、継続して効かせるのがコツ。
植え替え
11月下旬~3月下旬(厳寒期は避けたほうがよい)か、5~6月。
【補足】2~3年に一度行う。
整姿
【剪定】いずれも、節の5mm上で切る。
冬剪定…12月上旬~3月下旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
冬は地上部が枯れこむので、基部から3~4芽ほど残して切り戻す。
大きくなりすぎた木は、好みの場所で大胆に切ってもよい。地際でばっさり切っても芽吹くが、徒長枝が発生するので、樹勢が落ち着くまで、継続的な剪定が欠かせない。
初夏剪定…5月。
刈り込みに強いので、伸び過ぎれば適宜剪定できる。が、新枝を伸ばしながら節々に花芽を作る性質なので、6月以降は剪定を避ける。
繁殖
【挿し木】2~3月か、5月下旬~9月下旬(夏~秋に挿す場合は、なるべく早めに済ませる)。
【接ぎ木】2~3月。
【株分け】植え替えと同時期。
【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して3~5月にまく(皮に傷をつけてからまくとよい)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
強い(-20~-25℃)が、極寒地では防寒したほうが無難。
解説
- 夏を代表する花木の一つである。性質はきわめて丈夫。花は一日花だが、花期が長い。斑入り葉の品種もある。原産地ははっきり分かっていないらしい。
- 花型は、次のような系統に分かれる。
- 一重咲き
- 細弁型…花弁の幅が細い。
- 広弁型…花弁の幅が広い。
- 中弁型…細弁型と広弁型の中間タイプ。
- 半八重咲き
- 祇園守型…内弁が小さく、30枚以下。
- 花笠型…内弁が小さく、31枚以上。
- バラ咲き…内弁が大きく、31枚以上。
- 八重咲き
- 乱れ咲き型…内弁・外弁が不規則に並ぶ。
- 菊咲き型…内弁・外弁がほぼ規則的に並ぶ。
- 毬咲き型…内弁・外弁が短く、密に並ぶ。
- 一重咲き
- 花色は、白~桃~紅、淡青、淡紫など。「紫杯」「夏空」「日の丸」のような、底紅(花の中心だけが紅色)の品種もある。なお、日照不足や水切れ、肥料切れを起こすと、花期が早めに終わる。
- 地植え向きの高性種と、鉢植え向きの矮性種がある。矮性種は、樹高はそれほど低くないが、花が付きやすく、刈り込みにも強い。なお、高性種でも鉢植え栽培は可能。
- 剪定に強く、生垣にも使われる。
注意点・病害虫
- やや砂質で酸性の土を好むらしいが、特に土質にこだわらなくても育つ。
- ハイビスカス属の植物だが、かなりの耐寒性があり、北海道南部まで地植えできるらしい。
- 二株以上あると、よくタネができるので、こぼれダネで殖えることがある。実生株は概して花付きが良くないが、たまに、思わぬ花色の株が生まれることもある。
- アオイ科植物なので、ハマキムシやフタトガリコヤガが付きやすい。アブラムシの被害も受ける。
(※データ:大阪市基準)