ナラ
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原産地
日本(沖縄除く)・中国・朝鮮半島・南千島・カラフト・ヒマラヤ・インドシナ
科
ブナ科
高さ
10~30m
花期
4~6月
【黄葉・結実】10~11月
形態
落葉高木
別名等
クエルクス(属名)/楢/ホウ/枹/オーク
(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)
日照
戸外の直射日光下(きわめて日光を好む)。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
2月と、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
11月下旬~3月中旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
整姿
【剪定】木を大きくしたくなければ、早めに主幹の芯を止める。強剪定にも耐えられる。
冬剪定…植え替えと同時期。
不要な枝や徒長枝を切り取る程度。
夏剪定…6~7月。
伸びすぎた新梢があれば、先端を摘芯する。
繁殖
【接ぎ木】3月。
【タネまき】採ってすぐにまく(芽が出るのは翌春だが、根はすぐに出るので乾かさない)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても強い(-30℃)。
解説
- コナラやミズナラ、ナラガシワなどが代表種。日本の雑木林によく生えている、ごくありふれた木である。ヨーロッパでは、この仲間を「オーク」と称する。木材としても有名。
- かなり大きい木で、庭木ではなく、盆栽に使われることが多い。秋にドングリをまき、芽吹いた幼木を観賞するのも楽しい。鉢植えにすると、あまり大きく育たない。
- ミズナラは、材に多くの水分を含み、燃えにくいためこの名がある。寒地では大木に育つ。コナラは、シイタケのホダ木によく使われる。ナラガシワの葉は、カシワの代用として、柏餅を包むのに使われることがある。
- ヨーロッパ~北アフリカ原産のイギリスナラには、黄金葉を持つ「コンコルディア」という品種がある。葉の縁に深い切れ込みが入り、新葉の黄金色が非常に美しいため人気がある。やや暑さに弱く、暖地では大きく育たない。
注意点・病害虫
- 葉に虫こぶができたり、多種多様なケムシ類が付いたり、カシノナガキクイムシが付いて木を枯らされたりと、害虫被害に事欠かない。都市部ではそうでもないようだが、山林が近くにある環境では要注意。
余談
- この仲間のドングリは、開花した年の秋に完熟する。渋みが強いので生食しない。よく水にさらし、渋を抜けば食べられる。
各種の和名・異名
- ナラガシワ/楢柏/楢槲/オリエンタルホワイトオーク(いずれもアリエナ)
- モンゴリカ変種クリスプラ/モンゴリカ変種グロッセセラタ(いずれも異名)/ミズナラ/水楢/オオナラ/大楢(いずれもクリスプラ)
- モンゴリカ変種ウンドゥラティフォリア(異名)/ミヤマナラ/深山楢(いずれもクリスプラ変種ホリカワエ)
- コナラ/小楢/ホウソ/ハハソ(いずれもセラタ)
- イギリスナラ/オウシュウナラ/欧州楢/ヨーロッパナラ/コモンオーク(いずれもロブル)
(※データ:大阪市基準)