いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

オガタマノキ/カラタネオガタマ

イメージ

原産地

日本(千葉以西)・台湾・フィリピン・中国南部

モクレン科

高さ

【オガタマノキ】10~15m

【カラタネオガタマ】2~3m

花期

【オガタマノキ】2~4月

【カラタネオガタマ】4~6月

形態

【オガタマノキ】常緑高木

【カラタネオガタマ】常緑小高木

別名等

【オガタマノキ】ミケリア・コンプレッサ(学名)/招魂/招霊/小賀玉/オガタマノキ/招魂木/小賀玉木/含笑花/ダイシコウ/トキワコブシ

【カラタネオガタマ】ミケリア・フィゴ(学名)/ミケリア・フスカタ(異名)/唐種招魂/唐種小賀玉/トウオガタマ/唐招魂/唐小賀玉/ガンショウカ/含笑花/バナナツリー


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

西日を避けた戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

3月、花後すぐ、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~4月上旬、5月下旬~7月下旬、9月のいずれか(春に行うとよい)。

【補足】モクレン科の植物は根が粗く、細根が少ないので、切らないようにする。地植え株の移植は難しい。

整姿

【剪定】3月、花後すぐ~8月上旬、10月のいずれか。

樹形が乱れにくくで、あまり必要ない。7月以降に剪定すると、翌年の花が減る。任意に刈り込めるが、葉のない枝をつくらないようにする(強剪定は不可)。

繁殖

【挿し木】5月下旬~9月下旬。

【取り木・接ぎ木】4~8月(取り木は、「高取り法」で行う)。

【株分け】植え替えと同時期(株立ち樹形の場合のみ)。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

やや弱く(-5~-8℃)、寒地では室内へ。

解説

  1. 「オガタマ」の名は、「招霊」「招魂」(いずれも、読みは「おぎたま」)が変化したものとされる。漢字から想像できるように神木・霊木の類で、神社によく植えられる。
  2. オガタマノキは大木になるが、中国南部原産のカラタネオガタマはあまり大きくならず、せいぜい3mくらいまで。
  3. 庭木としては、カラタネオガタマのほうが一般的。こちらは神木・霊木ではない。花色は淡いクリーム色で、バナナに似た強い香りがある。花が紅色を帯びる「ベニバナカラタネオガタマ」もある。生垣にもできる。
  4. 最近は、同じ仲間のマウダイエ(深山含笑)も一般的になった。花は純白大輪で、芳香がある。高さ10mにも育つ。これも中国原産だが、比較的耐寒性が強い。

注意点・病害虫

  1. 丈夫な植物で、病虫害は、ほとんどない。たまにカイガラムシが付く程度。

各種の和名・異名

  1. タイワンオガタマ/台湾招魂(コンプレッサ変種フォルモサナ)
  2. ベニバナカラタネオガタマ/紅花唐種招魂/紅花唐種小賀玉(フィゴ「ポートワイン」)
  3. アカバナオガタマ/赤花招魂(クラッシペス「パープルクイーン」)
  4. マウダイエ/ミヤマガンショウ/深山含笑(いずれもモーディアエ)
  5. ウンナンオガタマ/雲南招魂/雲南小賀玉(ユンナネンシス)

(※データ:大阪市基準)