ピラカンサ
イメージ
原産地
中国南西部・ヒマラヤ・西アジア・ヨーロッパ南東部
科
バラ科
高さ
3~4m
花期
5~6月
【結実】10~2月
形態
常緑低木
別名等
ピラカンサス/ファイヤーソーン
タチバナモドキ/橘擬/ホソバトキワサンザシ/細葉常磐山査子(いずれもアングスティフォリア)
ヒマラヤトキワサンザシ/インドトキワサンザシ/カザンテマリ(いずれもクレヌラタ)
トキワサンザシ/常磐山査子(コクシネア)
日照
戸外の直射日光下。
【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える。
【補足】開花中に水切れすると実付きが悪くなる。
肥料
3月と、6月、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
2月下旬~4月下旬、5~6月、9月のいずれか(春に行うとよい)。
【補足】できれば毎年行う。根をひどく傷めると枯れやすい。地植え株の移植は困難。
整姿
【剪定】2月上旬~7月上旬(できれば、開花を待ってから剪定したほうが失敗しにくい)。
前年に結実した枝のうち、今年開花しなかった部分を選んで切り詰める。(前年に結実しなかった枝から伸びたトゲ状の短枝によく開花結実するので、これは切らない。)長く伸びた徒長枝には結実しないので、トゲのない部分を切り詰めて、新しい短枝の発生を促す。
開花結実を犠牲にしてでも木を小さくしたい場合は、9月頃にもう一度刈り込む。
繁殖
【挿し木】2~3月か、6月上旬~10月中旬。
【取り木】3月上旬~7月上旬。
【タネまき】採ってすぐにまくか、乾かないよう保存して2~4月にまく。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
わりと強い(-10~-15℃)が、極寒地では室内へ。
解説
- 「ピラカンサ」とは、この仲間の属名で、いくつかの種類がある。代表種は、ヨーロッパ~西アジア原産で、葉に細かい鋸歯のあるトキワサンザシである。日本に渡来したのは、明治時代のことらしい。
- その他、ヒマラヤ原産で、トキワサンザシより葉幅の広いヒマラヤトキワサンザシ、中国原産で葉が細長く、鋸歯のないタチバナモドキなどがある。タチバナモドキの果実は黄~橙色。
- 秋になると、赤い果実を、枝一面にびっしりと付ける。黄色の果実を付ける品種や、矮性の品種、葉に斑が入る品種もある。
- 枝がよく伸び、刈り込みに強いので、トピアリーに仕立てやすい。
注意点・病害虫
- 特に鉢植えの場合、やや隔年結果の傾向がみられる。たくさん果実の付いた鉢植えを購入しても、翌年は果実が少なくなりがち。
- 枝の果実は、いつまでも放置せず、1月には全て摘み取ったほうがよい。
- 中性~微酸性の土を好む。
- 枝にトゲが多いため、扱いには十分注意する。
余談
- 果実に毒性は無いらしいが、普通は食用にしない。果実酒には使えるらしい。
(※データ:大阪市基準)