いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

サンゴジュ

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原産地

日本(関東南部以西)・台湾・中国南部・朝鮮半島南部

レンブクソウ科(またはスイカズラ科)

高さ

2~10m

花期

6~7月

【結実】8~10月

形態

常緑小高木~高木

別名等

ビブルヌム・オドラティッシムム(学名)/ビブルヌム・アワブキ(異名)/珊瑚樹/アワブキ/スイートビバーナム

日照

戸外の直射日光下。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

4月と、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~4月上旬か、5月下旬~7月中旬、9月上旬~10月上旬のいずれか。

整姿

【剪定】4月か、花後すぐ(春のほうがよい)。

長い枝の先端を切り詰める程度。花後すぐの剪定を行うと、当然、実付きが悪くなる。生垣などで樹形を優先したいときは9~10月にも刈り込むが、翌年の花は望めない。

繁殖

【挿し木】5月上旬~9月上旬。

【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して3~4月にまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

やや弱く、寒地では室内が無難。

解説

  1. ツヤのある大きな緑色の葉と、秋に実る、赤や藍色の果実が美しい。元来、高木になる性質で、地植えの場合、人の背丈以上の大きさに育たないと開花結実しにくい。鉢植えも可能で、高さ30cmくらいから開花結実する。
  2. やや半日陰を好むが、日なたでもよく育つ。ただし鉢植えは水切れに注意。
  3. 水分を多く含み、燃えにくい木なので、防火用の生垣によく使われる。

注意点・病害虫

  1. 春~初夏にかけて、サンゴジュニセスガやモンクキバチが発生し、新梢が茶色く枯れ込む。虫は茎の中にいるため姿が見えず、薬剤も効きにくいため防除は難しい。両者の被害状況はよく似るが、前者は4~5月、後者は6~7月に多い。
  2. 同じ時期にサンゴジュハムシも発生し、葉をひどく食害する。幼虫・成虫ともに加害するため、たちが悪いが、殺虫剤で簡単に駆除できる。
  3. 温州ミカンの不治の病「温州萎縮病」の土壌感染源となるため、近くに植えてはいけない。

余談

  1. 葉に「ダニ室」という小さな袋状の器官があり、その中にダニを住まわせるという、奇妙なことをしているらしい。理由は不明だが、肉食性のダニに便宜を図る見返りに、ハダニなどの害虫から守ってもらっているとも。

(※データ:大阪市基準)