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素人園芸解説 -私はこう育てる-

センダン

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原産地

日本(伊豆半島以西)・中国・朝鮮半島南部・台湾・ヒマラヤ

センダン科

高さ

5~10m

花期

5~6月

【結実】10~12月

形態

落葉高木

別名等

メリア・アゼダラク(学名)/メリア・アゼダラク変種スブトリピンナタ(異名)/栴檀/アウチ/オウチ/オオチ/楝/獄門の木/トキワセンダン/常磐栴檀/タイワンセンダン/台湾栴檀/ビーズツリー/チャイナベリー/ペルシアンライラック/プライドオブインディア

日照

戸外の直射日光下。

水やり

土の表面が乾けば与える。

肥料

2~3月に、固形肥料の置き肥(多肥にする必要はない)。

植え替え

11月中旬~3月下旬。

整姿

【剪定】

冬剪定…植え替えと同時期。
苗木のうちに一度株元で切り戻しておくと、若干小さく仕立てられる。

夏剪定…6~8月。
伸びすぎた新梢を適度に切り戻す。

繁殖

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

やや弱く、暖地以外では室内へ。

解説

  1. 暖地でよく見かける木である。ことわざの「栴檀は双葉より芳し」でいう「栴檀」は、この木ではなく、別種の香木、ビャクダン(白檀)のことを指す。このセンダンの茎葉にも匂いがあるが、香木というほどではない。
  2. 生長が非常に早い上、枝を大きく広げ、大木に育つため、鉢植えにはあまり向かない。ただ、葉が繊細で美しいので、タネから育てた幼木をミニ観葉のように観賞するのも有り。樹高80cm前後に育てば花も観られる。
  3. 成木になると、晩春~初夏に、淡紫色の小花をたくさん咲かせる。なかなか美しいが、枝先に咲くため、地植えだと高い位置に咲くことになり、観賞しにくい。
  4. 秋に、黄色い果実がたくさん実る。この果実は、冬の落葉後も枝の先端に残り、野鳥がついばみに来る。
  5. トキワセンダンの別名があるが、常緑樹ではなく、冬に落葉・休眠する。ただし、落葉の時期自体は、他の落葉樹に比べて、かなり遅い。(ほぼ年末。)

注意点・病害虫

  1. 果実が野鳥のエサになるためか、近所に大きな木があると、雑草のように次々生えてくる。

余談

  1. 果実は薬用に用いられる。食用にもなるらしいが、サポニンを含むため、多食は禁物。
  2. 樹皮から、駆虫薬(生薬名「苦楝皮」)が採れる。タネは、数珠の材料にされる。
  3. 古来より「罪人の首を掛ける木」とされ、「獄門の木」の別名を持つ。そのため、人によっては植栽するのを嫌う。

(※データ:大阪市基準)