シュロ
イメージ
原産地
日本(九州南部)・中国南部
科
ヤシ科
高さ
5~10m
花期
5~6月
形態
常緑高木
別名等
トラキカルプス・フォーチュネイ(学名)/棕櫚/ワジュロ/和棕櫚
トウジュロ/唐棕櫚(ワグネリアヌス)
チャボトウジュロ/矮鶏唐棕櫚/チャメロップス/ユーロピアンファンパーム(いずれもカマエロプス・フミリス)
日照
戸外の直射日光下。
【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
3月と、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
3月下旬~7月上旬。
【補足】ヤシ類は地上部の剪定ができないので、根を切りすぎない。
整姿
枯れた葉先は切り、枯れた下葉も取る(切り戻し・剪定は不可)。
繁殖
【タネまき】10月(採ってすぐにまく)。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
やや弱く、暖地以外では室内へ。
解説
- 暖地で普通に見かけるヤシの一種である。雌雄異株だが、中には雌雄同株の個体もあるらしい。日当たりが悪い場所ほど生長が遅い傾向がある。
- 九州南部に自生するワジュロ(和ジュロ)が代表種である。葉の先が折れ曲がって下を向くのが特徴。幹は濃茶色の繊維でびっしり覆われており、木が古くなるにつれて根元から禿げてくる。
- 中国原産のトウジュロは、葉先が折れ曲がらずまっすぐで、葉自体もやや小型。ワジュロより幹が太く、古くなっても繊維が禿げない。また、ワジュロより耐寒性が強い。
- 花穂の色は、雄花のほうが黄色みが強い。花期になると周辺に無数の小花を落とし、ひどく散らかす。花の観賞価値はあまりない。
注意点・病害虫
- ヤシ類であるため、普通は地植えにする。が、鉢植えも不可能ではない。鉢植えすると、生長がとてつもなく遅くなり、小ぢんまりとまとまる。半日陰に置き、乾き気味に管理するとよい。
- 葉は幹のてっぺんにしかなく、分枝もしない。従って、剪定はできない。
- 意外にも、こぼれダネで殖える。
余談
- 幹を覆う茶色の繊維は、ハンギングバスケットの中敷きなどでおなじみ。丈夫で切れにくく、腐りにくいことから、縄やホウキなどの材料にも使われる。
- 雰囲気の似たチャボトウジュロは、ヨーロッパに自生する唯一のヤシらしい。名前の通りトウジュロに似ているが、全く別種の植物である。
(※データ:大阪市基準)