ツタ
イメージ
原産地
日本(沖縄除く)・中国・朝鮮半島
科
ブドウ科
高さ
1~10cm(つる性)
花期
6~7月
【結実・紅葉】10~11月
形態
落葉つる性木本
別名等
パルテノシッサス・トリクスピダタ(学名)/アンペロプシス・ビーチー(異名)/蔦/ナツヅタ/夏蔦/アマヅラ/甘蔦/トウヨウキヅタ/東洋木蔦/ボストンアイビー/ジャパニーズアイビー
日照
戸外の直射日光下。
【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
土の表面が乾けば与える。
肥料
2月と、7月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
11月中旬~3月下旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
整姿
【剪定】12月上旬~2月上旬(なるべく年内に行う)。
伸びすぎたつるを切り戻す程度でよい。剪定を嫌うので、切り口に必ず癒合剤を塗る。
繁殖
【挿し木・取り木・根伏せ】3月上旬~4月上旬か、5月下旬~9月上旬。
【タネまき】採ってすぐにまく。
耐暑性
とても強い。
耐寒性
とても強い(-25℃)。
解説
- 常緑性のフユヅタの仲間とは異なり、こちらは落葉性である。春以降、よく日光に当てて育てると、秋に見事な紅葉が見られる。ブドウに似た黒い果実もできるが、食用にはしない。
- 丈夫で手のかからない植物だが、放任するとはびこる。生長はきわめて早く、つるは10m以上伸びる。ただ、吊り鉢に植えてつるを下垂させれば、生長が穏やかになり、つるの長さも抑えられる。
- 巻きヒゲの先端に吸着根があり、壁などをよじ登る。この吸着根は、一度くっつくとなかなか外れない。無理につるを引っ張ると、ヒゲの部分が切れ、吸着根だけがくっついたまま残る。また、吸着根からは根酸が出るため、くっついている壁などの表面を傷めることがある。
- 落葉するときは、葉だけが先に落ち、葉柄が残る。この葉柄は、数日経つと自然に落ちる。
- 外国には、葉の形や色に特徴のある園芸品種がいくつか存在するらしいが、日本では見かけない模様。
注意点・病害虫
- 葉に褐色の小さな斑点ができるのは、褐色円斑病(かっしょくまるはんびょう)の被害である。壁面に這わせた株によく発生するので、トップジンMやベンレートなどで防除する。
余談
- 樹液から蔗糖(しょとう)がとれるらしい。
(※データ:大阪市基準)