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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ウツギ/ヒメウツギ

イメージ

原産地

東アジア・ヒマラヤ

アジサイ科(またはユキノシタ科)

高さ

1~3m

花期

5~6月

形態

落葉低木

別名等

【ウツギ】ドイツィア・クレナタ(学名)/空木/卯木/ウノハナ/卯の花/クネウツギ/サカイウツギ/ウノハナウツギ

【ヒメウツギ】ドイツィア・グラシリス(学名)/姫空木


(※その他の種類の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外の直射日光下。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

2月、花後すぐ、9月に、固形肥料の置き肥。

【補足】開花期には肥料分が切れるようにする。

植え替え

11月下旬~3月中旬(厳寒期は避けたほうがよい)。

【補足】根詰まりしやすいので、2~3年に一度行う。

整姿

【剪定】植え替えと同時期と、花後すぐ~7月上旬。

いずれも、混み合った枝や弱い枝、3~5年以上経った古い枝、強く伸びすぎた枝などを、根元から間引く程度。真夏に花芽分化するため、初夏の剪定が遅れると、翌年咲きにくくなる。
木が大きくなりすぎたら、2月頃に、全体を1/3程度まで刈り込む(地際近くまで強く切り戻すこともできる)が、その年は開花しない。

繁殖

【挿し木】2~3月か、6~8月。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い(-25℃)。

解説

  1. 「ウツギ」とは、枝の中が空洞になっている木によく付けられる名前で、多くの種類がある。しかし園芸上は、単に「ウツギ」といえば、アジサイ科(ユキノシタ科)のウツギを指す。
  2. ウツギは、別名「卯の花」とも呼ばれる。これは旧暦の卯月(=旧暦の4月=現在の5月頃)に開花するためらしい。初夏の到来を告げる花としてよく知られており、切り花でもおなじみ。葉が両面ともザラつくのが特徴。花の香りは、ほとんど無い。
  3. ウツギの園芸品種は多く、濃桃色花の「アップルブロッサム」、ヒブリダ「マジシャン」、淡紅色花のエレガンティッシマ「ロゼアリンド(ロザリンド)」、八重の淡桃色花を咲かせるヒブリダ「ピンクポンポン」が有名。その他、白花で花弁の裏が赤いアケボノウツギ(ムラサキウツギ)、白花八重咲き種のヤエウツギや、同じく八重で淡桃色花のサラサウツギ、葉に斑が入る品種などがある。
  4. ヒメウツギはウツギと同属の植物で、生長しても高さ1.5m以下と鉢植え向き。ウツギと同様、小さな白い花をたくさん咲かせる。葉の表だけがザラつくのが特徴。こちらも花に香りはない。
  5. ウツギの仲間は、他に、花数の少ないウメウツギや、葉が丸みを帯びたマルバウツギなどがある。
  6. 同属のトキワウツギは、名前の通り、常緑性。園芸品種の「雪姫」に人気がある。樹高は2m以下と小さめ。
  7. この仲間は、地際近くから細い枝をたくさん出し、株立ちのような樹形になりやすい。花は、長く伸びた枝の先端付近にたくさん固まって咲く。

注意点・病害虫

  1. やや砂質の土を好む。乾燥地は適さない。
  2. アブラムシが付きやすい。

余談

  1. 「ウツギ」の名を持つ植物は、ここで取り上げたウツギ以外にもいくつかある。園芸的に好まれる種類を以下に挙げておく。
  2. バイカウツギは、日本特産種で、岩手~九州に自生する。ここで取り上げたウツギと同じアジサイ科(ユキノシタ科)だが、別属の植物である。ウツギが5弁(花弁が5枚)の花を咲かせるのに対し、バイカウツギの花は4弁(花弁が4枚)。花色は白のみだが、かすかな芳香がある。
  3. なお、一般的に出回っているバイカウツギは、日本産の種類ではなく、北アメリカ原産で花の大きい「西洋バイカウツギ」か、その交配種であるらしい。うどんこ病に弱いので注意。
  4. 西洋バイカウツギの園芸品種には、斑入り葉の「イノセンス」、黄金葉の「オーレア」、八重咲き種の「ヤエバイカウツギ」などがある。最も人気がある「ベル・エトワール」という品種は、白い花の中心部が紅色に染まり、大変美しい。「ヤエバイカウツギ」と「ベル・エトワール」は、花の芳香が強い。
  5. アジサイ科には、他に、ガクウツギやノリウツギがある。ガクウツギは、ガクアジサイに似た小さな白い花を付ける。ノリウツギは、白い花をたくさん固まって付ける園芸品種「ミナヅキ」が有名。いずれもアジサイの仲間なので、育て方もアジサイに準じる。アジサイのページで解説済み。
  6. スイカズラ科(タニウツギ科)にも、名前に「ウツギ」が付く一群がある。代表種は、白~紅色の花を枝一面に咲かせるタニウツギである。園芸品種が多く、濃紅色花のベニウツギのほか、葉に斑が入るフイリタニウツギ、黄金葉、赤銅葉を持つ品種が出回る。
  7. また、最初は白い花が次第に紅色に変わるハコネウツギやニシキウツギ、淡黄色の花を咲かせるウコンウツギ、キバナウツギも、スイカズラ科である。スイカズラ科のウツギ類は、もともと日本に自生するため、丈夫で育てやすい。育て方は、アジサイ科のウツギ類とほぼ同じだが、生長が早く、水切れに弱い。
  8. やはりスイカズラ科のツクバネウツギは、上記のタニウツギ類とは別属の植物で、属名の「アベリア」で呼ばれることが多い。大気汚染や刈り込みに強く、道路脇の背の低い生垣などに使われる。半常緑性で、花期が5~10月と長く、斑入り葉の品種が多数ある。非常に丈夫で育てやすい。別ページで解説済み。

各種の和名・異名

  1. シロバナヤエウツギ/白花八重空木(クレナタ品種キャンディディッシマ)
  2. サラサウツギ/更紗空木(クレナタ品種プレナ)
  3. マルバウツギ/丸葉空木/ツクシウツギ/筑紫空木(いずれもスカブラ)
  4. トキワウツギ/常磐空木(ニチデュラ)
  5. ウラジロウツギ/裏白空木(マキシモウィッツィアナ)
  6. ウメウツギ/梅空木(ユニフローラ)

(※データ:大阪市基準)