いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ユキヤナギ

イメージ

原産地

日本(関東南部以西~九州)・中国

バラ科

高さ

1~2m

花期

2~4月

【黄葉・結実】10~11月

形態

落葉低木

別名等

スピラエア・ツンベルギー(学名)/雪柳/ニワヤナギ/庭柳/コゴメバナ/小米花/コゴメザクラ/小米桜/コゴメヤナギ/小米柳


コデマリ/小手毬(カントネンシス)
シモツケ/下野(ジャポニカ)
シジミバナ/蜆花/コゴメバナ/小米花/ハゼバナ(いずれもプルニフォリア)

日照

戸外の直射日光下。

【補足】少し耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。

水やり

土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。

肥料

1月、花後すぐ、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

11月中旬~3月下旬(厳寒期と開花中は避けたほうがよい)。

整姿

【剪定】花後剪定と夏剪定は、早い時期に行うほど、その後に長い新梢が発生しやすい。

冬剪定…植え替えと同時期。
開花前の剪定は、枝先付近の各節にある花芽が減るので注意。枝の基部付近にある葉芽を、必ず残して切る。混み合った枝や細い枝、3年以上経った古い枝は、根元から間引く。

花後剪定…花後すぐ。
任意に刈り込めるが、必ず葉芽を残す。地際近くまで切り戻すと、その後、形よく茂る。

夏剪定…6~7月。
徒長枝や貧弱な枝、混み合った枝があれば、根元から切る。(この剪定を怠ると、株が蒸れることがある。)

繁殖

【挿し木・取り木】1~3月か、6~7月。

【根伏せ・根挿し】3月か、5~6月。

【株分け】植え替えと同時期。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い(-25℃)が、極寒地では防寒する。

解説

  1. 名前の通り、ヤナギのような細い枝に、雪のような白い小花を密に付け、かすかな香りを漂わせる。秋には黄葉する。
  2. あまり品種分けされていないが、自生種の中から、多花性の株や早咲きの株が選抜され、出回っている。園芸品種には、淡桃色の花を咲かせる「フジノピンク」や、黄金色の葉を持つ「黄金葉ユキヤナギ」、斑入り葉の「斑入りユキヤナギ」などがある。
  3. ほぼ同時期に咲くコデマリや、大きな八重の花が咲くシジミバナも、同属の植物である。管理方法は同じ。

注意点・病害虫

  1. 保水力のある、腐植質に富む土を好む。
  2. アブラムシが付きやすい。

余談

  1. 生け花でおなじみ。開花中に早めの剪定をし、切り花にするとよい。水あげ・花もちともに良好。ただし、周囲に細かい花弁が散らかる。

(※データ:大阪市基準)