ヤマブキ
イメージ
原産地
日本(沖縄除く)・中国・朝鮮半島
科
バラ科
高さ
1~2m
花期
4~5月
【結実】7~8月
形態
落葉低木
別名等
ケリア・ジャポニカ(学名)/山吹/オモカゲグサ/ジャパニーズローズ/ジューズマロウ
ジャポニカ「プレナ」(異名)/ヤエヤマブキ/八重山吹(いずれもジャポニカ「プレニフローラ」)
日照
西日を避けた戸外の直射日光下。
【補足】耐陰性があるが、なるべく日光に当てる。
水やり
土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。
肥料
1月、花後すぐ、9月に、固形肥料の置き肥。
植え替え
11月中旬~3月下旬(厳寒期は避けたほうがよい)。
整姿
【剪定】
冬剪定…植え替えと同時期。
不要な枝を地際から間引き、枯れ枝を切り取る。木を小さくしたい場合は、高さ30~40cmくらいまで、ばっさり切り戻す。
夏剪定…7月。
新梢が伸びすぎれば、先端を切り戻す(翌年の花は減る)。
繁殖
【挿し木】2~3月、5月下旬~9月下旬。
【取り木】2~3月。
【タネまき】採ってすぐにまく(滅多に結実しない)。
【株分け】植え替えと同時期。
耐暑性
とても強いが、乾燥に注意。
耐寒性
とても強い。
解説
- 古くから日本人になじみ深い花木である。暑さ寒さに強く、栽培容易。
- 一重咲きや八重~千重咲きのほか、クリーム色の花を咲かせるシロバナヤマブキ、葉に白い斑が入る斑入りヤマブキなどがある。
- 斑入りの品種は一重咲きである。しばしば葉が萎縮・変形するのが気になるところ。
- ヤマブキは実が成らないと思われがちだが、それは、大田道灌(室町末期の武将)の故事に登場する、有名な古歌(「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞかなしき」…『後拾遺和歌集』・兼明親王)の影響である。しかし、それは八重咲き種の話であって、一重咲きの種類なら、ときどき結実し、タネが採れる。
- 八重咲き種や千重咲き種は、春に開花した枝を初夏に刈り込むと、9月頃まで断続的に咲き続けることがある。
注意点・病害虫
- やや湿った場所や水辺に生える木なので、乾燥地は適さない。砂質の土を好む。
- ネコブセンチュウに注意。
余談
- 白い四弁(花弁が四枚)の花が咲くシロヤマブキは、名前は似ていてもヤマブキの仲間ではなく、シロヤマブキ属の植物である。育て方はヤマブキと同じ。なお、ヤマブキは五弁(花弁が五枚)の花を咲かせる。
- また、シロヤマブキの葉は、二枚の葉が向かいあって付くが、ヤマブキの葉は、一枚ずつ交互に付く。
(※データ:大阪市基準)