いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヤツデ

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原産地

日本(茨城以西の太平洋側)

ウコギ科

高さ

1~3m

花期

11~12月

【結実】3~5月

形態

常緑低木

別名等

ファツィア・ジャポニカ(学名)/アラリア・ジャポニカ/アラリア・シーボルディー(いずれも異名)/八手/ハナヤツデ/ウシオウギ/牛扇/八角金盤/オニノテ/鬼の手/テングノウチワ/天狗の団扇/テングノハウチワ/天狗の羽団扇


フクリンヤツデ(ジャポニカ「アルボマルギナタ」)

日照

戸外で0~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光したほうがよい)。

【補足】耐陰性が強く、かなりの日陰でも耐える。

水やり

土の表面が乾けば与える(湿った場所を好むので、水切れは厳禁)。

肥料

3月、6月、9月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

3月上旬~4月下旬、6月中旬~7月上旬、9月下旬~11月上旬のいずれか(春に行うとよい)

整姿

【剪定】3~7月(なるべく春のうちに済ませる)。

よほど茂りすぎた場合を除き、あまり剪定の必要はない。木質化した部分からは芽を吹きにくいため、強剪定しない。剪定に弱いので、切り口に必ず癒合剤を塗る。

繁殖

【挿し木・取り木】6~7月、9月(最適期は9月)。

【タネまき】4~5月(採ってすぐにまく)。

【株分け】3月上旬~4月下旬。

耐暑性

とても強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

わりと強い(-8~-15℃)が、寒地では室内へ。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. 日陰の庭の定番。斑入り葉の品種を植えると、庭の彩りになる。常緑で、葉がとても大きいため、邪魔になりそうな場所には植えないほうがよい。
  2. 日なたに植えると木全体が小さくまとまる。しかし、もともと強光・乾燥を嫌う植物で、枯死の危険があるので、あまりおすすめしない。
  3. 幼木のうちは生長が早く、大きく育つにつれて緩慢になる。
  4. 材が燃えにくいので、防火樹としても適する。

注意点・病害虫

  1. 常緑樹としては比較的耐寒性が強い(-15℃限界)。が、東北地方北部より北の地域では、何らかの防寒対策が必要。
  2. 餌の少ない冬に開花するためか、花が鳥に荒らされることがある。
  3. 新葉のうちは縮れていて、大きくなるにつれて普通の葉に戻るのは、ウイルス病の症状らしい。

余談

  1. 民間療法で、葉をお茶にしたり、入浴剤にすることがある。素人療法は禁止。

(※データ:大阪市基準)