いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

チゴユリ

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原産地

日本(沖縄除く)~南千島・ウルップ島・樺太南部・中国・朝鮮半島

イヌサフラン科(またはスズラン科・ユリ科)

高さ

10~40cm

花期

4~5月

形態

宿根草

別名等

ディスポルム(属名)


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

戸外で0~10%遮光(花後すぐ~9月上旬は50%遮光)。

水やり

土の表面が乾けば与える。

【補足】過湿に弱く、雨に当てないほうがよい。

肥料

5月と、10月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

2月中旬~4月上旬か、10月中旬~11月下旬(春のほうがよい)。

【補足】1~2年に一度行う。

整姿

特に無し。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

強い(-20℃)が、凍らせない。

解説

  1. ほぼ全国的に自生する、人気の山野草である。地下に細い根茎を伸ばし、しばしば群生する。
  2. 葉に斑が入る品種が多数あり、いわゆる「葉芸」を楽しむ山野草でもある。斑入り品種には、「黄河」「春水」「残雪」「秋麗」「白妙」「大雪嶺」などがあるが、「後暗み(夏以降、斑が消えていく性質)」することが多い。ほかに、矮性種や黄花種、八重咲き種もあって飽きない。
  3. 花を楽しむ品種もあり、八重咲き種や桃花種などが入手可能。
  4. 落葉樹の下などに地植えすると、よく殖える。
  5. よく似たホウチャクソウも同属の植物である。こちらも斑入りの品種があり、チゴユリと同様に栽培される。こちらは草丈が高く、30~60cmに達する。また、花は開かず、筒のような形状をしている。花が黄色のキバナホウチャクソウもある。いずれも有毒植物。

注意点・病害虫

  1. ナメクジやネコブセンチュウに注意。ウイルス病にもかかる。

各種の和名・異名

  1. トウチクラン(カントニエンセ)
  2. チゴユリ/稚児百合/フェアリーベルズ(いずれもスミラシヌム)
  3. ホウチャクソウ/宝鐸草(セッシレ)
  4. フラベンス(異名)/キバナホウチャクソウ/黄花宝鐸草(いずれもセッシレ亜種フラベンス)
  5. オオチゴユリ/大葉稚児百合(ビリデッセンス)
  6. キバナチゴユリ/黄花稚児百合(ルテッセンス)

(※データ:大阪市基準)